とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

ハタネズミ

2022年04月14日 | 日記
昨晩、畑の道具小屋に仕掛けた罠にハタネズミがかかりました。トムとジェリーに登場するのとそっくりな茶色のネズミです。巻き取った防霜シートの中に潜り込んで冬の寒さをしのいでいるようで、最近、シートを食い破られる被害が頻発していました。




調べてみると、ハタネズミの主食は植物の根っこだそうです。休耕地のブタクサやヨモギの群落に巣穴の入り口が多数あるのをよく見かけるので、野生では本来、ブタクサやヨモギ、あるいは周辺に下草として生えるハコベなどの根を食べているものと思われます。そのような場所を開墾して畑化すると、より高栄養価な根菜類(ジャガイモ、ニンジン、ネギ、サツマイモ、キクイモなど)にターゲットが移ってしまうため、自然との共生とは言っても、ハタネズミと折り合いを付けるのはなかなかに難しい課題です。
観察してみたところ、ハタネズミは、モグラのトンネルを利用して地下を移動しているようです。したがって、根菜の畝にモグラが侵入する事態を防げれば、ハタネズミによる食害が軽減できるのではないかと考えられます。モグラの主食はミミズであり、また、ミミズが発生するのは過湿気味の酸性土壌であることを踏まえると、粘土硬盤を解消して良く乾いた中性土壌を形成する事が、結果的に食害軽減へ繋がっていくとイメージ出来そうです。
コメント
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