とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

酸性土壌

2022年04月22日 | 日記
秋作で白菜の育ちがあまり芳しくなかった畝の現状。雨上がりに確認してみると、土が全体的にべちゃっと潰れている感じで、耐水性団粒がほとんど形成されていないのが分かります。畝上にはスギナ、畝間にはイヌムギが生えており、腐植に乏しい酸性土壌の特徴が見られます。




団粒形成には腐植の存在が不可欠です。腐植が粘土を包み込むことによって耐水性が生まれ、雨が降っても粘土が畝上から畝間へ流出するのを防いでくれます。腐植欠乏土壌では、粘土硬盤の上に砂山(畝)が築かれている状態になりがちで、畝底部の粘土硬盤に地下茎を張ったスギナが乾いた砂山の上に突き出し、粘土硬盤そのままの畝間では湿地を好むイネ科雑草がはびこると言う植生が現れます。
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