とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

酸性土壌

2022年04月22日 | 日記
秋作で白菜の育ちがあまり芳しくなかった畝の現状。雨上がりに確認してみると、土が全体的にべちゃっと潰れている感じで、耐水性団粒がほとんど形成されていないのが分かります。畝上にはスギナ、畝間にはイヌムギが生えており、腐植に乏しい酸性土壌の特徴が見られます。




団粒形成には腐植の存在が不可欠です。腐植が粘土を包み込むことによって耐水性が生まれ、雨が降っても粘土が畝上から畝間へ流出するのを防いでくれます。腐植欠乏土壌では、粘土硬盤の上に砂山(畝)が築かれている状態になりがちで、畝底部の粘土硬盤に地下茎を張ったスギナが乾いた砂山の上に突き出し、粘土硬盤そのままの畝間では湿地を好むイネ科雑草がはびこると言う植生が現れます。
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オレガノ

2022年04月20日 | 日記
昨年、高畝仕立てにしたオレガノが茎を伸ばし始めました。


オレガノはシソ科に分類されるハーブですが、地中海沿岸原産なので、東洋のシソ科植物とは異なり、良く乾いた中性土壌を好むと言われます。それゆえ高畝にして水はけを良くしたわけですが、今年は更に、ハタネズミが縦横無尽に暗渠(トンネル)を掘ってくれたので、期待以上に土が乾きました。




おそらく、オレガノの地下茎をネズミが齧って餌にしていると思われますが、地下茎の増殖力の方が勝っているようで、食害で草勢が弱まる雰囲気はありません。根を提供する代わりにトンネルを掘ってもらい、自身が好む乾いた土壌を作り出す。なかなかに興味深い共生関係であると感じます。
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穀雨前

2022年04月19日 | 日記
明日は二十四節気の「穀雨」。当地では、4月上旬に雨が少なく、穀雨前後から雨が増えるのが例年の傾向ですが、今年は上旬から頻繁に降っており、早くも5月のような土の雰囲気です。


しっとり濡れて菜の花が勢い良く伸びています。


キクイモと大根が芽を出しました。


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ソラマメ

2022年04月17日 | 日記
今朝はマイナス3℃まで冷えて、弱めの霜が降りました。4月中旬の氷点下は毎年恒例ですが、以前は土壌水分過多により降霜が激しく、春蒔き野菜がひどいダメージを受ける事がしばしばありました。今春は高畝化の効果が着実に現れており、危なげない出足です。

春蒔きのソラマメ


ソラマメ畝側面に蒔いたホウレンソウとレタス。本葉が増えて来ました。




越冬ソラマメは開花期に。寒冷地の春蒔き用の極早生品種を秋蒔きした為か、大して背丈が伸びない内に花が咲き始めてしまいました。




十分に越冬可能な事が分かったので、今秋は中生品種を蒔いてみようかと思います。越冬ソラマメ畝側面のサンチュも大きくなって来ました。
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雨後 ルバーブ

2022年04月16日 | 日記
台風1号接近に伴い、内陸の当地にも結構な量の雨が降りました。

昨年、畝幅を大きくしたことにより(60㎝→90㎝)、春の立ち上がりが安定したルバーブ。


間もなく葉柄が収穫できそうです。


生育がいま一つであった水はけ不良個所の株は、畝幅を更に広げて(90㎝→120㎝)植え直しました。畝の側面ではレタスやホウレンソウが育っています。
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