陳情「基礎くいの第三者による検証」を不採択
宮古市議会建設常任委員会は鍬ヶ崎の防潮堤を考える会の第三者による「安全性の検証」を求めた陳情を不採択にした。基礎くいの安全性については県に照会するとしているが、市議会自体の消極性だけが際立っていた。
毎日新聞(岩手)2015.12.10
岩手日報 2015.12.9
新聞記事にあるとおり8日当日の建設常任委員会には当会の陳情の前に鍬ヶ崎地区復興会議による防潮堤の早期完成を求める請願(紹介議員2名)があった。
結局、請願、陳情共に不採択になったが、陳情の陳述をしながら請願審査を傍聴しながら宮古市議会がいかに鍬ヶ崎の防潮堤問題に無関心であるのかを痛感した。市民の問題としてとらえていないのである。建設委員会でも「権能がない」「(市が動く)根拠がない」と逃げてばかりだ。
岩手県は一般市民向けに13年11月22日、14年11月4日に鍬ヶ崎防潮堤の説明会を開いた。いずれもアリバイ的なものであったが市会議員の出席はほんの2~3名もあるかないか今年11月5日の現地での説明会には0(ゼロ)であった。県はそのほかに当会および宮古市議会要望の閉伊川水門説明会(14.8.6)、鍬ヶ崎の漁業者限定説明会(15.7.27)、閉伊川利用船舶向け説明会(14.2.6)、高浜、藤の川など鍬ヶ崎のほかの防潮堤説明会を散発的に開催しているが市会議員の出席者の影は薄い。
鍬ヶ崎防潮堤工事の進捗を分かっているのかどうかも分からない市議会に対して陳情し、請願する事のしんどさがある。岩手県管轄事業だが宮古市が当該地であり宮古市民が受益者であり受難者である事をなぜ分からないのか不思議である…
ちなみに「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」の陳情を8日の審議の経過の中で分かりやすく要約的にまとめると次のとおりである。本文を参照して考えてほしい。
1)鋼管杭の支持層未到達による鍬ヶ崎「1工区」の1億6000万円の公費の増額、8ヶ月の工期の遅れの責任はどこにあるのか?
2)防潮堤基礎くいの支持層到達の検証、認定は第三者によって行われるべきである
3)支持地盤の地層、地形の基礎調査は縦断層だけでは片手落ちであり厳密な横断層調査が必要である