鍬ヶ崎地区(岩手県宮古市)防潮堤工事
有終の美 、憂愁の大疑問!!
鍬ヶ崎地区の防潮堤工事については陸閘工事、開閉装置、陸橋以外の「津波防御ライン」(コンクリート壁ライン)については最終段階をむかえています。このラインの東側端(はじ)は龍神崎の自然(岩)崖に取り付ける工事ですが工事管轄の岩手県・宮古土木センターでは「崖を削ってコンクリート壁を1m喰い込ませる」としか説明しておりません。積極的に自然公園を破壊するだけでなく、最大クラスはおろか、L1津波でも危ない、自然劣化で自壊するのではないかと思われます。
龍神崎との接続
龍神崎への取り付けで鍬ヶ崎地区防潮堤工事は終わる。
鍬ヶ崎東部の日立浜地区から鍬ヶ崎港を眺望(岩手県 2018.9)
防潮堤東端。矢印 は基礎鋼管杭の地上頭を指している。
上の写真のように、①「津波防御ライン」のこれから工事する最後の龍神崎取り付け部分には、基礎鋼管杭が設置されていない。
龍神崎への取り付け完成形。写真は陸側より撮影(K.古舘 2019.1.17)
② このコンクリート壁は単純な枠組み鉄筋コンクリート製。隣接する直立するプレキャスト工法のユニットのように鋼管杭基礎が入っているのかどうか不明(おそらく入っていない)。プレキャスト工法でないので当然芯鋼管も入っていない。耐震、耐波強度は最悪。工事プロセスは見学できなかったがまさに自然崖を削ってコンクリート壁を1mくい込ませて終わっている。
※ 鉄筋、型枠組み、コンクリート流しこみ工法(基礎不十分)は鍬ヶ崎防潮堤では陸閘を除いても6〜7カ所に及ぶ。
防水など風化防止の養生工事(2018.12.10)
③ 龍神崎と防潮堤の取り付け工事の掘削部分をコンクリートで埋め戻す工事。自然石とコンクリートの結合部分の周辺養生も急勾配の崖表面にずり落ち防止のわずかの鉄筋を打ち込み、コンクリートを流し込むだけの工事。表面的な…とすぐ分かる。
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