宮古市在住の佐々木カメラマンと言えば3.11大震災の最速の災害写真を追い岩手県沿岸の津波検証写真記録を多数出版した。一方では大自然観察者として、海水の強アルカリ化に警鐘を鳴らし続けている。海の浄化を願うのに大人も学生もなく、講座も勉強もないが、海洋汚染の現状の知見と基礎的知識は共通して持たなければ…(以下 K.Furudateさんの facebook より引用)
第4講 進む、海洋の強アルカリ化
アルカリの海
サケが北の海から生まれた海をめざして帰ってきます。捕獲、産卵、フカし放流されます。放流される河川、三陸の湾の場合、閉鎖的な湾が多く、外洋との潮の交流が少なく、湾内はアルカリ性は高くなりPHは8.4を2008年から記録される湾があります。PH8.7やPH 5を記録される他の湾もあります。
私はPHが9になれば魚は死ぬと教えられ、最近の資料ではサケの親はPH 9耐性限度で、10で即死とあり、放流された直後のサケの稚魚はまだまだ弱く、PH 9(石鹸水)の海に出たとき生きていけるか、疑問です。
平成21年、大船渡湾に注ぐ盛川に2千万尾のサケの稚魚が放流されました。帰ってきたのは40,503尾で、0.2025%の回帰率でした。放流したときの湾のPH は9.0でした。放流された稚魚はPH 9のアルカリの海で2ヵ月、どれほどの稚魚が、無事、北の海に向かったか、疑問です。
私は、宮古、釜石の振興局野生動植物保存推進員として、長い間陸中海岸を見て参りました。産業の振興。拡大・発展により港湾、港は整備され拡大しています。おのずとコンクリートの量は増大します。波から港、施設を守るための護岸工事。大量のテトラポットと海岸はコンクリートで固められてきました。このような工事は国立公園陸中海岸の景観を壊し、コンクリートのアルカリは海の生態系を壊すと日報の『声』の欄に投稿して参りました。
東日本大震災で復興のため、大型コンクリートミキサー車が列をなして運転されているのを見て、この大量のコンクリートが、海の生態系に影響していないかと、宮古、釜石の保健所を訪ね、沿岸のPHの数値をもらいました。環境基準値PH8.3を大きく上回る数値が記録された湾がありました。私はサケは三陸の重要な地域産業だと、人工孵化されるサケの劣化に危惧し、平成6年から『日報論壇』に7回投函し採用されてきましたが、何ら対策もなく、最近のサケに関するニュースは回帰率の低下です。
同封した記録はサケの回帰率とPH を明確に表したものです。表にある89年から2004年まではPH も低く、2005年から急に上昇し、8.4を記録しています。新聞の漁獲量と比べてみてください、正に一致します。
復興に向け、益々コンクリートの使用量は増大します。26年度の宮古、山田のコンクリートの使用量は22,300トンと震災前の3倍と言われる量を今後も続けます。はたしてこのまま、アルカリを吐き出すコンクリートを使用してもいいのか、磯焼けを懸念する学者もいます。サケの稚魚が放流されても無事生息できる環境の保全に課長様、早速の政策を教え願えれば幸いです。ご一報お願いします。
2014.10.25
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