昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

鳥獣人物戯画03

2007-01-13 | 歴史・文化遺産
 絵巻物はすべてが揃っているわけでなく、過去に部分的に切り取られ、掛軸などになっていて欠損している所(断簡)もある。


天井の無い美術館は安藤忠雄氏の設計である。回廊は地下三階まで続いている。左手には色彩のある大きな絵画でミケランジェロの「最後の審判」原寸大が見えている。これで2/3が見えている。

今回は乙巻です。


眉のある牛もいる。


尻尾の長いのや短いのやら。雄犬ばかりかな。


山には鷹。


つがいの鶏はひよこを中に幸せそう。元気な雄鶏が遊んでいる。


猛禽類の溜まり場か。


絵が右の方は重複しているが、これは亀だろう。空想科学映画ガメラの原型か。足には蹄があるような、小さな尻尾と頭上に角、犀のように鼻の上にも角がある。北の守り神玄武のようでもあるが・・。


霊獣とか神獣とか言う麒麟であろう。


チーターか。この時代よく情報があったものだ。


山羊だろう。遊牧民族からの情報か・・。


虎ですね、これはベンガル虎か。仏典とともに資料があったか。西を守る白虎のようでもある。


この唐獅子は煙を吹いている。これは角が無いから中国から来た唐獅子である。狛犬は角がある。


これは龍である。東を守る青龍のようでもある。


象がでてきました。耳とか牙から見るとインド象である。左方は毛皮の模様から言えば豹である。何とも恐ろしい顔をしている。悪霊退散にはいいかも。
 以上で陶板画美術館にあった甲巻・乙巻が終ります。

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4 コメント

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こちらの (旭川3sen6gouの まりあ)
2007-01-13 23:56:01
動物は、外国のものや、空想のものですね。
擬人化はしてないようで・・・。

でも実物に近い姿をしていてオドロキですね。この時代に・・・。

四神の朱雀らしきものはナイのですね・・・。
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旭川のまりあさんへ (tetu)
2007-01-14 01:57:00
 現在とはペットへの感覚も違うでしょうが、動物への考え方も違うと思います。
 霊獣・神獣の類は別としても、動物のこんな動きはまさに驚きです。
 鳥羽僧正がこの絵を使ってどんなお説教をしていたのかと思うと楽しくなります。
 身の回りには居ない動物などは、動物園がなかった時代ですから、庶民はこのような絵で、理解していったのでしょうか。
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アニメーション (むみゅう)
2007-01-14 14:27:02
これってアニメの原型とも言われていますね。
「天保異聞 妖奇士(あやかしあやし)」というアニメでは昔の人の中には異界が見えたり、不思議な姿をした化け物が見える人がいて、それを描く絵師まで登場しています。
古い資料を今の人が逆利用してお話を作ってる例ですね。
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むみゅうさんへ (tetu)
2007-01-14 14:40:12
 そうでしたか。これを原型にしたアニメが、出ていますか。本屋で探して立ち読みでもしましょう。
 この描き方は線画ですね。アニメの手本になることでしょう。
 風水とかが最近よく聞くのもこの流れかも。
 この世にないお化けの世界は恐ろしいですね。理屈に合わない現象とかは怖いですよ。
 最近は驚くようなことが人間社会で起こりますね。大変な世の中になったと思います。
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