はやくも稲刈りの始まった黄金色の田んぼを眺めながら、夏の終わりのドライヴ。有名ではあるが、どうも評判がよろしくないこちらのお店を訪問して確認してみることにした。
料理がでてくるのに時間がかかるということなので、11時半の開店と同時の入店を目指して細い道を分け入る。開店10分前に駐車場に到着。目の前に茅葺の古民家があるのだが、なんだか朽ちていて営業中には見えず、鬱蒼として入口もよくわからないので、しばらく周囲をさまよってしまった。結局ひとまわりして、やっぱりココしかないと元の場所に戻る。
で、開店時間になっても暖簾もでないが、ごめんくださーいと声をかけると「まだお蕎麦をうっているのですが、お席でしばらくお待ちください」と女将さんに案内された。
土間にはテーブル席、座敷には座卓が8卓ほど。蚊取り線香が香る昼なお暗い店内は風通しがよくない。周囲の竹薮もこの古民家も、手入れが行き届いていないようだ。古民家というのはただ古いだけじゃだめでしょう。庭の草を刈り、柱は黒光りして、障子やふすまも張り替えておかないと。
小海老のかき揚げと野菜天ぷらがつく藪天もりそば¥1,730を注文した。
待っている間にご主人がそば打ち室からでてきて、こちらにちらっと目を向けられたが、いらっしゃいませの言葉はない。厨房に入り、天ぷらの準備をするようだ。
女将さんもご主人も接客や調理に向いた服装には見えない。家でくつろぐのだったらラクでよろしいでしょうけれど、お客にしてみればあまり気分のよいものではない。
ちょうど私の席からは厨房の様子が少し見えるのだが、天ぷらは揚がってからしばらく放置されているのが気になる。12時近くなって、やっと蕎麦と一緒に登場した。
そばは固めで風味に欠ける。二八のはずなのだが、蕎麦の香りがせず、水切れが悪い。野菜天は南瓜、茄子、ピーマン。小海老のかき揚げはさくさくだったが、衣が重い。
食べ終わってしばらくしても蕎麦湯がでてこない。手が足りないというよりは、段取りが悪いように見える。
うーむ、これでこのお値段をとるのか…。空気から何からすべてにおいてゆるすぎる。申し訳ないが、再訪はたぶんないだろう。
★★
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店名■初音庵
住所■千葉県成田市竜台306
電話■0476-37-0924