11月の3連休に京都の紅葉を観に行きました。
2日目のお昼は、今回の旅のメインイベント!あこがれの美山荘です。
京都市内とは思えない、どこぞの避暑地のような静かな山の奥。外界から隔絶され、浮世離れした非日常の「鄙」に身を置ける場所にあるのですね。
1895年(明治28年)に大悲山峰定寺の宿坊として建てられたのが始まりということで、峰定寺に入山し心身を浄めてから予約時刻の15分ほど前に到着。
小さなレンタカーで恐る恐る近づくと、係の方がさっと出てきて、車をあずかり、離れのお部屋に案内してくださいました。
通されたのは、川の棟の「山椒」。
6帖という広さが我が家にはちょうどよく落ち着きます。
清流に面した月見台の風情が素晴らしい。紅葉の盛りはさぞや美しかったことでしょう。
まずはあけび茶で一服。
おしぼりをいれた篭も風流です。
一献
弥栄鶴という京丹後市弥栄町の地酒だそうです。
銀杏朴葉味噌
大粒の翡翠色の銀杏を朴葉味噌で。お酒がすすみます。ドライバーの分まで飲み干しました。
蕪漬け
柚たっぷりで美味。
箸は縁起が良いとされる栗の木を削ったもの。野趣とホスピタリティにあふれていて、感動し、持ち帰らせていただきました。
次のお料理からはお盆と箸がかわります。
白味噌のお椀 鳴門金時
甘く、滋味深いお椀。身体にしみわたっていきます。幸せ。
向付 鯉、鯉の皮のせんべい
お刺身です。「あらい」ではありません。なのに、ちっとも臭みがないのです。鯉の皮も香ばしく、上品。
八寸 地鶏卵の黄身の味噌漬け、蒟蒻の栃の実あられ揚げ、ラディッシュの柿の柚餅子はさみ、川海老、菱の実、落花生、鮎の風干し、紫芋・蓮根・お芋の素揚げ
美しいです。菱の実って初めていただきました。お芋のようにほっくり。
お茶
焼き松茸 かぼす
火鉢で登場。松葉の上に松茸とかぼすと紅葉。松茸は山口産とのこと。松葉のいぶされた香りと松茸の香りがたまりません。
お凌ぎ むかご、椎茸、しめじ、百合根、山椒の入ったおこわ
黄色く色づいた自然薯(たぶん)の葉に飾られて。風流ですね~
松茸と鰻の土瓶蒸し
松茸に鰻ですか!なんという贅沢。このお出汁もしみわたります。美味。
子持ち鮎の杉板焼き すだち
しっとりとした味噌幽庵焼き。これはなんというか、旨みがすごいですね。包みを開けるまでのプレゼンテーションより、口にした時の驚きの方が大きかったです。
きのこ鍋 山椒
なめこ、ひら茸、舞茸、ねずみ茸、加賀蓮根の蓮根餅を大ぶりのお椀でたっぷりと。滋味豊富。
やまごぼうとお揚げの炊き込みご飯
すでにお腹がいっぱいなので、食べきれなくてくやしいな~と思っていたら、帰りにおむすびにしてもたせてくれました。
竹皮に包まれて、さめても美味でした。
熟柿のキャラメリゼ サルナシ
とろとろの柿をスプーンでいただきます。キウイのミニチュアみたいなサルナシの実が酸っぱくてよいアクセント。
栃餅 お薄
素朴なお菓子とお薄でコースが終了。これで終わってしまうのが惜しいような、とても贅沢な2時間でした。
コース料理は一人20,000円。サービス料10%に消費税で2人で47,520円のお支払いでしたが、
静かな山里の雰囲気、女将とスタッフの細やかなおもてなし、
自然の恵みをいかして丁寧な仕事をした素晴らしい摘草料理を堪能し、至福の時を過ごすことができました。
いつかまた、季節をかえて是非訪れようと心に決めました。
ごちそうさまでした。
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店名■美山荘
住所■京都府京都市左京区花脊原地町375
電話■075-746-0231
※完全予約制