白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

男の子と女の子

2012-08-08 15:20:56 | 子供
我が家は男の子3人。
男の子ばかり見ている中に、女の子が来ると
「女の子って違うなぁ~」っとつくづく思う。

女の子は、他の人にどう思われているかをとても気にするようだ。
だからなのか、大人の言うことはよく聞くし、褒められるのが大好き。

その点男の子は、大人の言うことを聞かない。

低学年を持つ学校の先生が、「女のこの方が楽」っと思うのはこの辺が理由ではないでしょうか。

レミちゃんなんて、褒められるのが大好きだから、褒めてさえやればすごくいい子なのです。
褒められるのが好きな子の子育ては、とっても楽だと思います。
事実、れみちゃんは言われなくても時間になると宿題をはじめる。

「わ~、レミちゃん、お勉強しているの。偉いねぇ。」
その一言でいいのです。

「ほらマー君、レミちゃんはもう宿題終わったよ。あなたも早くしなさい。」
なんていう言葉を聞いたら、もっと嬉しい。
私の方が偉いわ~、っと自尊心を駆り立てるのでしょう。

お手伝いだってそう。
少し派手にお礼を言うだけで、喜んでやってくれる。

私はついつい調子に乗って、レミちゃんにばかり頼んでしまう。
だって、こんなにありがたいことってありますか。
ちびが「ぎゃ~」っと泣くたびに、
「レミちゃ~ん、海悠君お願い。」
「は~い、レミは海悠君がかりね。」
役に立っているのが嬉しいご様子。

「レミちゃんがいてくれて助かるわ~。」
この一言で、手伝ってくれる。
うちのボーイズではありえない。

おかげさまで楽をさせていただいてます。

その点男の子は、褒めようと、おだてようと、何の効果もない。
まず聞いてない。

よく「子供は褒めて育てよう。」なんていうけど、
あれを提唱している人の子供はきっとレミちゃんタイプだったのでしょう。
うちの次男を貸してやろうか?っと言ってやりたい。

褒めても喜ばない子供に言う事を聞かせるためには、しかるしかないのです。
結局それで、次男のことをいつも、いつも、いっつもしかることになってしまう。
毎日がバトルなのです。

それから、男の子はじっとしていられないから、こちらの怒鳴り声も大きくなる。

例えばお店に行って帰るとき、
「さぁ帰るよ!」
と言ったらついて来るのは女の子。

男の子は私が捕まえなきゃいけない。
一匹捕まえて、二匹捕まえて、三匹捕まえる頃には一匹目が逃げてる。
人目をはばからずに怒鳴ってしまうのはこのせい。

じゃぁ、女のこの方が良いかというと、これもまた一言では言えない。

女の子は、よくしゃべる。
一日中しゃべり続けている。
しかも、聞いてあげなきゃいけない。
返事をしなかったり、上の空で適当に返事をしていたりすると、
同じことを何度も何度も繰り返す。

どんなに私が急いでいても、
ちびが泣き叫んでいても、
掃除機をかけている途中でも、
後からぴったりついてきて、声を限りにしゃべり続ける。

そして、お話の中には時々質問も入ってくるから、質問にも答えてあげなきゃいけない。

例えば、
「仮面ライダーなんちゃらの人ってかっこいいと思う?」
「さぁ知らないねぇ。」そんなもん知らね~よ。
「え?知らないの~?すっごく有名だよ。何で知らないの?」
「じゃ知ってる。」
「今知らないって言ったじゃん。」
別にどっちでもいいよ、「それがどうしたの?」
「ねぇ?かっこいいと思う。レミはすっごくかっこいいと思う。」

っとこんな感じ。

会話の内容は、これまたとてもランダム。
昔読んだ本のお話とか、昔の出来事とか、今思っていることとか、話はぴょンぴょンとびまくる。

昨夜お風呂の話をしていた時、突然ハリーポッターの話になったから聞いてみた。
「今お風呂の話だったよねぇ、ハリーポッターって話飛び過ぎじゃない?」
「ウィル君のお風呂の話だったでしょ、ウィル君はハリーポッターに似てるなぁっと思って。」
あ、ウィル君のお風呂 → ウィル君 → ハリーポッター
レミちゃんの中での連想ゲームが行われていたんですねぇ。

とにかく四六時中こんな会話につき合わされるのも楽ではない。

一日のしゃべる時間を総合すると、次男10分、兄ちゃん1時間、レミちゃん10時間、っといった感じでしょうか。

基本的に(起きている時間)ー(テレビの時間)ー(読書の時間)=しゃべっている時間 ですね。

あ、そういえば読書の時間が黙っている時間とは限りませんねぇ。

山から帰って来る車の中、ボーイズ3人と私は疲れてぐっすり眠りこけてました。
話し相手がいないレミちゃんは(夫とはあまり話さない)仕方なく、持ってきた本を声を出して読んでいました。

私もよくしゃべる子だった。
きっと、これが女の子なんでしょう。