アセットビジネス

アセットビジネス。資産を持っていて、それが収益を生むビジネスのことである。たとえば、賃貸不動産業。所有不動産を賃貸して賃料を得る。金融もそう。融資残高や預かり資産残高が勝手に収益を生む。

勝手に収益を生む会社の人はふだん何をしているのか。突き詰めていうと、何もしなくてもよい。ここまでいうと、パラダイスみたいだが、何もしなくてもよいと、かえって困ったことがけっこう起きる。

何をすればよいのかわからない。日がな一日、お茶を飲んでDVD見ているわけにいかない。上司も部下もいて、年度の目標立てるのも苦労する。何していいのかわからない。部下が上司にゴマをすったり、同僚同士で足の引っ張り合いなどが始まる。ひどくなると、精神論が生まれて次第に宗教化する。社長が教祖。

そういうところにいると、ボケてくる。何をして収益を稼いでいるのかボンヤリしてくるからだ。モノを売る会社であれば、今月いくら売れたかというのがハッキリすれば、おのずとそれによって生まれた収益を計算できるが、そうはいかない。

アセットビジネスの会社はけっこう給料が高い。給料が高いから、よけい勘違いしてしまう。オレは稼げる人間だと。そういう勘違い人間は他の業界にもいっぱいいそうであるが。