おカネとの付き合いは難しい。インフレ、デフレ、リスク、リターン、・・・。おカネにはいろんなファクターがあるし、収入の多い人が少ない人よりも必ずしも豊かな暮らしをしているかどうかわからなかったりする。おカネが手元にたくさんあっても、身を持ち崩していつの間にか借金まみれになる芸能人だっている。
また、生涯にわたって節約したとしても、死んだらその財産は相続財産に過ぎなくなり、実際に貯めた本人が使う機会を逸してしまうことにもなる。
おカネとの付き合いは難しい。たとえ、金融教育やファイナンシャルプランナーのアドバイスがあっても、あまり役には立たないだろう。いわゆるノウハウ本をいくら読んでも結論は出ないと思う。
結局、おカネとの付き合いというものは、どういう生き方をするか、という根元的な問題に直結する問題であるから難しいのだ。どう生きればよいかという問題を教えられる教師は学校にはいないように、どうおカネと付き合えばよいかという問題に回答を出せる教師はいない。教師どころか総理大臣でも医者でも宗教家でもいない。
おそらくそれは、家庭でしつけと同じように親が教えるものであり、親が違えば教えられるものも異なるという種類のものなのだと思う。つまり、ひとそれぞれなのだ。小学生の金融教育をこころよく思わない、違和感を覚える理由は、まさにこの点にある。
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