補足。

働かざるもの食うべからず。
それは万国共通、今も昔も変わりない。
皆生きていくために働かなければならない。
前回の記事の中の「男は仕事か？」・・・という言葉のニュアンスが、勘違いされては困る。
言いたいのは、ただそれだけのことだ。
自分のため、守る人のため、周りのため、社会のため、国のため、地球のため、人は働かなければならないエコノミックアニマルである。
それがイヤなら、畑を耕して自給自足か、地球のどこかの狩猟民族にでもなるしかない。
生きていこうと思えば、現代社会では否が応にも人はお金が必要なのだ。
働くこととは、そういうことだ。


ここでいう仕事に対する問いかけは、そういう意味ではない。


仕事のために、平日の食事は毎日一食になり、
仕事のために、一日３時間ない睡眠時間をさらに削り、
仕事のために、途方もない終わりのない奉仕残業を続け、
仕事のために、誰にも何も真実を語ることをよしとせず、
はたして、それで良いのだろうか。


また仕事のために、恋人との約束の３分の２を破り、
また仕事のために、妻子とも一週間に一日しか会えず、
また仕事のために、毎回子供との約束をも果たせず、
また仕事のために、故郷の親が死んだことにも気付かず、
はたして、それで良いのだろうか。


はたまた仕事のために、薬漬けになってしまったとしても構わず、
はたまた仕事のために、四十度の高熱があっても休むことなく、
はたまた仕事のために、たとえ癌になっても働き続け、
はたまた仕事のために、駅のホームから電車に飛び込み、
はたして、それで良いのだろうか。


さらに仕事のために、ありとあらゆるものをギリギリまで偽装し、
さらに仕事のために、不要な汚物を垂れ流し、撒き散らし、
さらに仕事のために、頭の弱い人や高齢者をだまし、辱めて、
さらに仕事のために、うわべだけ見栄えの良いルールで固める。
仕事という名の下に。


言いたいのは、ただそれだけのことだ。
男は、働かなければならない。
そんなことは十分に理解している。
お金のために？
誇りのために？
自分のため、守る人のため、周りのため、社会のため、国のため、地球のために。
一から十まで説明しなければわからない、鈍った思考能力の知識豊富なインテリジェンス達のために。
フィールドワークは楽じゃない。
一度シュミレーションゲームの中のコマになってみるべきだな。
・・・蛇足だ。