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たぶんスキー板を置いてから、
ここに来るのは初めてだろう。
天空にある光の世界。
たとえ同じ場所に居ようとも、
吹雪の日には決して現れない。
そこに辿り着くことはない。
光の世界。
そこには若き日の自分がいる。
空を見た。
目を閉じる。
光がいっぱいに自分を包んだ。
あの日の君の匂いがした。
だけど今の自分は、
空跳ぶ魔法の板を持たない。
何も知らないという希望を持たない。
目を開けて、
眩しさに目をやられる。
ここは、また明日には消えてしまうだろう。
悲しくはないよ。
むしろ誇らしさを感じるよ。
しっかりと自分の足で、
歩いている地上へかえろう。