短い休暇が終わった。
以前住んでいた頃には気にもしなかったことだが、改めて東京は人やモノが溢れるジャングルのよう。
すれ違う人を数えたら、1分間に100人をとうに超える。
渋谷のスクランブル交差点。
信号が変わると、一斉に人波が押し寄せてくる。
まさしく波のように。
急ぐ人、迷う人、うつむく人、見せつける人。
すれ違う顔はさまざまだ。
駅では、電車が約2分おきに絶え間なくホームになだれ込み、それでも座席には座れない。
途切れることのないアナウンス。
誰もそれを不思議だとか、異常だとか思わない。
世界中で、こんな街が他にあるだろうか。
電車に揺られ、駅、そのまた次の駅。
どこを見ても建物が密集し、隙間などもったいないかのように看板が張り付く。
人はありとあらゆるところから姿を現し、まだそこにどれだけの人影が隠れているのだろうと思う。
迷路、ジャングル、ラビリンス・・・。
どこかに迷い込めば、そこから怪しげな新しい世界が待っているのだろうか。
横浜のスパ。
スーパー銭湯でも、健康ランドでもない。
東京や神奈川には多い施設。
ビルの中に、いきなりそれは現れる。
贅沢で高級な造りの空間。
そして、音楽。
そして、金額。
癒し。
これもビジネス。
真夜中近く。
薄暗いサウナ室で、サッカーのアジアカップをぼんやりと見ていた。
金瓶梅というDVDを見た。
香港の官能作品。
ほとんど全てを見せてしまう今時のAVなんかよりも、よほどエ○いかも。
背徳は蜜の味。
人が頭でグルメを食べるのと同じように、人は頭で×××を感じる。
だから、モノには能書きやあらすじが大切なのだ。
それにしても、やはりこういう類のものは、ひとりの部屋で見るべきものだ。
失敗。www/(笑)
今回のギャンブルは、完敗。
まるで日本一周ができるくらいに。
川崎記念は、ヒモが抜けた。
ナンテンに、やはり彼女は来なかった。
まあ、こういうこともある。
とはいえ、痛いには違いない。
決して、金持ちなんかではありはしないから。
しがない独り身の四十男の金の使い道としては、まあ悪くはないだろう。
オケラ街道ならぬ、オケラ送迎満員バスに揺られて。。。
コスプレ誘導馬。
群がるカメラ小僧(オヤヂ?)
手を振る女の子達。
まんざらでもなさそう。
何か間違っていないか?
いや、間違っているのは自分の方か。
名古屋ではありえない雰囲気。
ありえない文化。
都会のサブカルチャー。
新しい世界。
雑踏にまぎれて。
ほんの短い休暇は終わった。
ただこんなものでも、良い気晴らしにはなる。
雁字搦めの日常から逃れることも、時には必要だ。
ジャングル。
ひとり。
逃避行。
でも、帰らねばならぬ場所がある。
非日常の世界に、長居は無用。
二度と戻れなくなってしまうかも知れない。
そんな畏れが、きっと自分のどこかにはあるのだろう。
どんこの空へ。