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182-115。
178-113。
「何があってもおかしくない数字ですよ。」
「はあ。」
「下の血圧が正常な人の上くらいです。」
「すみません。」
「謝ることではありませんよ。御自分のことですから。」
「はい。」
「薬、飲んでますか。」
「いえ。」
「それなら大丈夫です。薬をちゃんと飲めば。」
「はあ。」
「あなたの年齢でこのままほっておくと、今後いろいろな問題が出てきますよ。」
「わかります。」
「薬、強いのにしましょうか。」
「いえ。」
「今まで出していた他の薬はどうしますか。」
「最近、また小便でズボンを汚します。」
「では、このまま続けましょうか。」
「はい。」
「くれぐれもちゃんと飲むことですよ。」
「わかりました。」
何度も繰り返した会話。
今回も、また。
本当にわかっているのだろうか。
むしろ倒れた方が楽だなんて、心のどこかに思ってないか。
わからない。
本当に病んでいるのは、心なのかも知れない。
ただ、まだ死にたくないことだけは確かだ。
時間が頭の上をゆっくりと流れていく。
こんな感覚は久しぶりのこと。
落陽の丘で。