どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

品格。

2011-01-09 | 地方競馬への考え



そういえば、ずっと場内を警察官が巡回していた。
正門前にパトカーが停まっていて、何かあったのかとは思ったが、まさかそういうこととは思いもよらなかった。
第3レースの頃はまだ競馬場にはいなかったので、それを知ったのは深夜に帰宅してからだった。
なんともはや、の珍事件。
そういえば、先月も船橋でカンパイのあとレースが止まらず、そのまま不成立になったレースがあったばかりだ。
その時同様、騒ぎ出すファンがいなかったのは幸いというか、、、寂しいというか。。。
喜ぶべきことなのだろうか。





去年、地元スポーツ紙に、ある偉大な功績を残した野球選手の成功のための自らの持論が掲載されていた。
「自信をなくしたら、全てをなくす。」
これは個人の内面の話であったように思う。
我が身を顧みて、なるほどなぁと思った。
ただ、外面的にはどうだろうか。
私が思うに、それは「品格」であるように思う。
「品格をなくしたら、全てをなくす。」
どんなに落ちぶれても、誰か大切な人と会ったり、公の場ではきちんとした身なりや態度で相手に接すること。
それがいつかどこかで必ず自分の身を助ける。
そんな話も、はるか昔にどこかで聞いたことがあるように記憶している。





地方競馬は、いわずもがなの貧窮の状態だ。
ただ、競馬の品格だけは失って欲しくないと思う。
経費削減が叫ばれる昨今、大井競馬場のファンファーレ隊ですら、その存在意義などが問われてしまうような時代。
誘導馬すらいない競馬場もある。
はたして、それでいいのだろうか。
それだけギリギリの状態なのだ・・・と言われればそうなのだろうが、それでも「競馬の品格」として守っていくべきものは必要であると思う。
品格の感じない博打に、誰が高額の金を賭けるというのか。





起きてしまったことは仕方ない。
それについて、とやかく言う資格は、きっと私にはない。
騎手や調教師の方々をはじめ、主催者、現場の裏方の方々まで、自信と誇りを持って競馬を開催していることを肌で感じ取れるならば、決して地方競馬の灯は消したくないと思う。
少なくとも、私はそう思う。
たぶん今、競馬場にいる地方競馬ファンは皆、そう思うはずだ。
有望な競走馬の無謀なローテーションひとつ、本場場入場時の馬の隊列ひとつ、レース前の係員の動作ひとつ、またその存在意義ひとつ、いま地方競馬から失われていっているのは、全て賞金ばかりではないような気がする。
それらを見て感じ取れるものそのもの全てが、今のファンの感情なのだ。





いかにもベタな記事になってしまった。
これは、あくまで地方競馬を愛すればこそ、の話なのだが。








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