21日高知競馬場で行われた「第10回黒船賞(GⅢ)」。
例の”かいばおけ”には、約800万円が集まったということです。
貧乏人の私やことさら笠松関係者にとっては羨ましい限りですが、「来年も・・・」といえば、それはもう通用しないでしょう。
それこそ全国の地方競馬ファンにとっても逆効果、その他各方面からの”地方競馬のイメージダウン”にも繋がりかねません。
もちろん、「黒船賞」の継続、高知競馬の存続は望んでいますが、はたまた支援もできればさせては頂きますが、それでもこのやり方は、ばんえい競馬存続で一時的に盛り上がったファンの”支援心”を少しばかり冷めさせてしまったような気もします。
今回は”仕方ないなぁ”で済んでも、次回は”またかぁ”ということに必ずなります。
それは”これから毎年か?”という、皆の安易な憶測にも繋がります。
そうなっては、最低最悪です。
流動的なファン、特に若年層のブーム志向のファンには、地方競馬は見捨てられてしまうかも知れません。
それが一番怖いです。
”冷めさせてしまうこと。”
”慣れさせてしまうこと。”
各方面ネットの声などを総合して見ていると、どうやら今回は少々そんな雰囲気が、高知以外の?全国の地方競馬の”流動的ファン”に作用したような気がします。
高知競馬に限らず~地方競馬全体の話として、常に新しいもの、常に斬新なものを提供し、話題性の富むような企画を常に組み続け、この層のファンを”飽きさせないような手段”が、今後必要なように思われます。
いまや日本ではどの分野でも、固定客層よりも流動客層のほうが圧倒的に多く、その世界を支えているというのが現実です。
地方競馬だけではありません。
固定客層だけでは生き残れない時代なのです。
だから、その流れに乗り遅れないほどの迅速性や惜しみない労力を費やして行き続けなければ、今後の存続はありえません。
いくらお金を賭けて立派な上物(うわもの)を作っても、待っているだけではすぐに飽きられて忘れられてしまうでしょう。
一般社会でも同じなのですが、これは非常に大変なことです。
”こうすれば良い”という方程式やパターンみたいなものは通用しないのですから。
常に緊張感を持ち続け”考えること”、そして素早く判断し行動し続けることです。
いま日本経済は大変な苦しい時代なのですから、それは地方競馬であっても当然同じでことあり、それに打ち勝っていくには一般社会同様の努力があってしかるべきでしょう。
”それでは具体的方策は何なのか?”
そういうところまで突っ込まなければこんなことを言う資格は無いのかも知れませんが、残念ながら今のところ”競馬を楽しむ”一ギャンブラーに過ぎない私にはそれはありません。
”競馬場がなくなってほしくない。”
”競馬の奥深い楽しさを伝えたい。”
自然と人間と動物が関わりあい、少しばかりのお金を賭けて楽しむ崇高な娯楽であるはずの競馬をこれ以上無くしたくはないのです。
私にとっては、ただそれだけのことです。
本当は、経済や経営の話など、こんなところではしたくはありません。
私は、競馬関係者でも、現場の人間でも、はたまた馬主でもありません。
私の生活には、(税金を払っていることくらい?しか)何も関わりはないのですから。
でも今は、存続のためにそれが必要とされている。
私の好きな地方競馬が危機に扮している。
だからこそ、少しでも地方競馬に役立つ考えがあれ、ここで生意気にも発言していきたいと思うのです。
ただ、ここでスパッと正しい答えが出るというわけではありません。
常に考え続けていくこと。
何度も言いますが、簡単に見えてそれは非常に大変なことです。
この約800万円。
競馬社会にとっては微々たる金額なのかも知れません。
しかしながら、私のとってはこの金額は少ない額ではありません。
どうやったって何もせず、一年で私にこの金額は稼げません。
この800万円の意味をよく考えてみて頂きたいです。
もしかしたら、これは来年までに課せられた高知競馬への手形のようなものなのかも知れません。
来年、決してこれが無駄にならないようになることを願います。
高知競馬 「第10回 黒船賞(GⅢ)」ダ1400右
1着 リミットレスビット (岩田康) 1:28.9
2着 ニホンピロサート (安藤勝) 3馬身
3着 キングスゾーン (岡部誠) 3/4
4着 ロッキーアピール (佐藤博) 2.1/2
5着 メイショウバトラー (武 豊) アタマ
6着 ベストタイザン (下山理) 1馬身
7着 ノボトゥルー (福永祐) 1.1/2
8着 マリスブラッシュ (倉兼育) 1馬身
9着 ジョイーレ (川原正) 1馬身
10着 ストロングボス (宮川実) 3馬身
11着 チェリーキング (西川敏) クビ
12着 マルチロードスター(赤岡修) 2.1/2
それでは、また。