逃避行。（ボヘミアンな休日？）

先週のこと。
まとまった休暇がとれ、思い立ったら百年目。
家事も家人に任せ、さあ西へ向かうぞ！
ニンニキニキニキニンニンニン・・・（古い？）
愛の逃避行。。。いやいや。（笑）
いざ、旅打ちへ。
心の空気を抜くために木曜日の園田から始まった旅打ちも、金曜日に西方で開催している競馬場が無いと気付き、あえなく名古屋にとんぼ返り。。。
ああ。
相変わらずの計画性の無さ。（笑）
もしかしたら自分の中で、競馬そのものが旅感覚ではないのかも？
そんな風に思う。



気を取り直して週末。。。
当初の予定では、九州初上陸を目指して佐賀へ向かう予定が、痛恨の朝寝坊！？
・・・というか、休みをとって気が緩んだのか、どうやら風邪をひいたようで前日から頭がガンガンしてどうしようもない。。。
どうしよう？とか考えているうちに就寝。
当然、目覚ましもかけておらず・・・・・。
マスクリン並みの痛恨の出遅れだ。（笑）
しかしながら、クスリが効いたのか１０時過ぎには頭痛も気力も回復傾向に。。。
これなら・・・！？
しかしどう考えても、すでに佐賀へ行くには遅すぎる。
ＪＲＡ京都という手もあるな。
せっかくの休暇。
どうしても馬のいるところへ行きたい自分。
思い立ったら百年目と２日。
家人を振り切って、早速あおなみ線で名古屋駅へ向かう。
その瞬発力はチャンストウライ並みだ。
自分ながら、なんとも凄い競馬意欲だと思いますワ。。。



ただ、そこでまた、放浪の虫が騒ぐ。（笑）
やはり一度も行ったことのない競馬場へ行ってみたい・・・。
福山ならまだ午後のレースには間に合うかも？
あおなみ線の車中。
我ながら、どこからそんな考えが浮かぶのだろう。。。ホントに。
ふっ、と頭の中に時間ができると、すぐに余計なことを思い付いてしまう。
列車が名古屋に着く前に、すぐさま携帯で時間を到着時間などをチェックし、福山行きを決断。
加速がついたらキングスゾーン並みの破壊力だナ。（笑）
前途多難、自分でもどうなることやら。。。
またそれが旅打ちの醍醐味でもあるのだけれど・・・。
”絶対何かから逃避しているな。自分。”
心に感じつつも欲求には勝てず。
心の命ずるままに。（笑）
ああ。
ボヘミア～ン。。。



そこで計画したのが、「土曜は福山→日曜は佐賀」、あるいは「土曜は福山→日曜は京都」。
福山へ向かう新幹線の中で、携帯から宿泊施設を探す。
日曜に佐賀へ行くならば、宿泊は「福山」かその日のうちに「佐賀」へ行ってしまうか。
日曜に京都なら、「京都」泊もアリか。。。
迷う。迷う。
自分でも呆れるくらいの優柔不断さ。
そうこうしているうちに、新幹線は岡山駅（もちろん降りるワケではない）へ到着。
はっきり言って、福山が岡山よりも向こう（西方）にあることすらも知らなかった自分。
関西より西の地理に関しては、小学生並みだ。
駅外の景色を眺める。
そうか、「岡山」泊まりでもいいナ。
なぜなら、携帯のサイトで岡山にお気に入りのホテルがあったから。
やはり大浴場があるトコでなければ、というただそれだけの単純な理由。
福山→少し戻って岡山泊。
明日のことは、岡山のホテルで夜考える。
岡山ならば、西へも東へも行ける。
そうしよう。。。
頭の中に明かりが灯る。
思い立ったら百年目と２日と半日。
決断。
オオっ！何か楽しい週末になってきたゾ。。。（笑）



でもそれが、そもそもの間違いの始まり？
まさか次の日（日曜）、自分が高知競馬場にいるとは、その時夢にも思わなかったのであります。
第一、高知というのは海を隔てた向こうの世界。
自分の中では、船か飛行機に乗らなければ未だに行けないのだと思い込んでいた遠い所。
瀬戸大橋も、車でしか通れないと思い込んでいたくらいですから。（笑）
よくよく考えればわかりそうなものでも、行く気が無いから調べたことも無い。
どこから四国に繋がっているのかなんて、気にもしたことがない。
その日（土曜）の晩、岡山のホテルにて「岡山→高知」の直行列車があることを知った時点で、私の心はもうすでに「心は高知」でしたが。（笑）
昼間の福山競馬場での競馬で惨敗（それにしても寒かった～）し、すでに佐賀行きの気力は萎えていました。
京都でＪＲＡ勝負もリスクが大きいような気がして自信喪失状態。
福山２日連続勝負も、濃厚な気分でした。
そうか高知なら・・・、時間はかかるがお金はかからない。
（実際は、そういうワケでもないのですが（笑））
変な自信と未知への魅力。
まさしく行き当たりばったりの珍道中。
さすがの私でも、こんな旅はしたことがないゾ。。。（笑）



思い立ったら百年目と３日。
私は翌朝（日曜）６時に起床して、勇んで「南風１号」へ乗り込みました。
ところがところが。
前日の極寒の福山競馬場が悪かったのか、岡山のホテルで入った大浴場の早朝風呂が悪かったのか、車中で再び頭痛がガンガン。。。
おー、まい、がっ！
クスリ、クスリ。。。
念のため持ってきておいて良かった、頓服薬。
意識が朦朧とする中でいつやら熟睡。。。
「大歩危（オオボケ）」のあたりで目が覚める。
ありゃ？
なんと外は雪景色？？？
ここは岩手か札幌か？
一瞬、乗る列車を間違えたのかと本気で思った。（笑）
大ボケとは、まったく自分のことだ。
そんなことはあるはずはない。
すぐに現実に引き戻される。
参ったナァ。。。四国まで来て雪とは。。。
もしかしてこのまま？？？
高知競馬が雪で中止なんていうありえない予感が頭を巡る。（笑）



ただそれは私の単なる杞憂、無知がなせる業で、太平洋に面した温暖な南国高知の駅に着くころには、さすがに雪の”ゆ”の字も感じられない天気に一安心。
それにしても、南国土佐とは思えない寒い寒い週末だったようです。
思うに、一年でも一番寒いこの時期に四国を訪れようと考えること自体が間違ってるのかも？（笑）
競馬がなければ、ぜったいありえない選択だな。
高知競馬場も晴れていたとはいえ、まるでイメージとは違う超極寒。
自分の体調のせいだったのか、気温のせいだったのかは分かりませんが。
高知では朝一番でもあったので、体のことも考えて指定席をオーダー。
やっぱりそれでも習慣は怖い。
パドックを行ったり来たりしちゃいました。（体には最悪？）
それに地元名古屋でもめったにしない１レースからのフル参戦。
本来なら、財布の中身の方が寒くなる心配もしたはずなのですが、寒すぎてどこかアタマの線が切れていたのかも知れません。
お構いなし。
財布にお金がある限り。。。そんな感覚でしたね。（笑）



ただ体調が悪かったことが良かったのか？なぜか高知では馬券は好調で、メインレース「黒潮スプリンターズＣ」までに３連単をふたつと馬連ひとつ、３連複ひとつをＧＥＴして一日の馬券収支だけでは黒字確定。
最終レースでは、余裕かましてバラまいた１００円馬券の３連単の５頭ＢＯＸがなんと的中のオマケ付き。
配当を見てビックリドンキー！！
エエ～っ！？
１２３２５０円の配当に、悪かった体調も吹っ飛びましたワ。（笑）
ゴール前で３着に突っ込んできたのが別府真衣騎手騎乗のスペースウーマン。
名古屋の山本茜騎手みたく思い切った騎乗で大殊勲。
まさか、最後の最後にこんな結末が待っていようとは！
またもや”タダ旅行”！？
オオ～っ！？
さすがに高知～岡山～名古屋の半日強行帰宅の敢行で、再び体調の方は最悪に戻りましたが。。。おかげさまで。
仕事に差し支えたら、それこそ・・・、
”おー、まい、がっ。。。”
予感的中。
案の定、いくら逃避しても、逃れられない現実に引き戻された月曜日。（泣）
アタマ、痛い。。。
ああ。
やはり、人生は甘くないです・・・・・トホホ。




（福山～高知逃避行。　２００８年２月１６日（土）～１７日（日））










＜おまけスナップ～福山編＞


美しい山並みを背景にした福山競馬場。


スタンド側裏手は都会の赴きになっています。


専門紙は３社で名古屋よりも多い。名古屋人はやっぱり・・・！？


かつてはアラブのメッカと言われた競馬場も。。。


週末ののどかな雰囲気に包まれています。


とはいえ、やはり競馬オヤジはどこでも健在！？


福山のホットな話題といえば・・・？
でも、競馬オヤジ達には全く関係ない話のようです。


福山に来たらやはり尾道ラーメン。。。
パドックを見ながら汁をすすります。サイコー！


福山駅前の「紅たこ」のたこ玉。。。


とてもたこ焼きには見えません。１８０円也。


中からはタコがゴロゴロ・・・。
焼けるまで２０分！？今後は予約してくれとＴＥＬ番を渡された。
今度は名古屋から新幹線乗る前に。。。うそうそ（笑）


岡山のホテルで食べたベルギーワッフル。
美味しかったけれど、なにか足りない。。。？
ワッフルといえば、もう１品。川崎競馬場の×××だ！（笑）








＜おまけスナップ・高知編＞


朦朧とする意識の中で撮った瀬戸内の朝やけ。
あまり覚えていないケド。。。（泣）


やってきました高知競馬場。
入退場門が意外と綺麗で驚きました。


高知も専門紙は３紙。私は表紙の好みだけで購入。（笑）


高知競馬といえば、やはりこれでしょう。


そういえば、こんなこともありましたね。


でも今や、こちらの方が断然！？
連載も高知競馬も、ずっと続いてもらいたいものです。
たかがこんな記事ひとつを飾ることについて考えてみても、
なんとかしようという意気込みはズンズン伝わってきます。


海と空の競馬場。空気が澄んでホントに美しい競馬場です。


第１レース前の静かなスタンドの様子。
名古屋でもこんなに余裕をもって競馬場に来ることはないナ。


これは！？あの有名なアイスクリン！！
こんな今年一番の寒さの中でも売っているのか？
一日いくつ売れたのか聞いてみたくなりました。（笑）


別府真衣騎手、なんと本日３勝。他にも馬券圏内多数。
それも決して印が厚かったわけではありません。
まだ若いですが、レースセンスも抜群に思えます。
いずれ女性ジョッキーの記録は彼女が全て塗り替えるでしょう。


こちらも頑張る森井美香騎手。
なにか隣のジョッキーに睨まれてますが。。。（笑）


この競馬場の一眼レフカメラを持ったファンの多さに驚き！
日本一レンズを向けられることの多い騎手の競馬場なのでは？
あまりにも多くて、にゃお吉さんが誰なのかも全く分からず。
たぶんあの中の誰かなんだろうなぁ～・・・。（笑）


手書きの出走表。。。なつかし～。


登るスターターのおじさん。。。体力勝負？


ほとんどお客の入っているようには見えない食堂群。
でもここの主人は小皿をサービスしてくれたり良い人でした。
他にお客はおらず寂しい感じも精一杯のもてなしに感激！！


この日のメインレース「黒潮スプリンターズカップ」。
勝ったのは明神騎手騎乗のマリスブラッシュでした。
写真はゴール入線後。。。になってしまいました。（汗）


夕暮れ近い高知駅前の様子。
午後には一時体調も回復し、この日はホント楽しかったです。
馬券も当たったし。。。ね。








＜おまけのオマケ～ポスター編＞


このポスターの真衣ちゃん、胸が大き過ぎない？（笑）
どうでもいいことだけど。。。

こちらの美香ちゃんは、
実際、お尻がもっと大きくても良いような？（悩）

デフォルメして可愛くしてあるのは分かるんだけれど。。。
ちなみに茜ちゃんは胸もお尻も・・・・・！？
失礼しました。。。（笑）










最後に・・・。
福山、高知、どちらの競馬場も本当に今の苦しい現状を何とかしようという熱意が伝わってくるような良い競馬場でした。
ファンも少ないながら、地元の競馬場を心から愛し、そして盛り上げていこうとする気持ちが至るところで感じられ伝わってくる気がしました。
それは現在の都会の競馬場にはあまり持ち得ない部分のように思えます。
どちらが優れているとかそういう話ではなく、都会には都会の、地方都市には地方都市にしかない問題や悩みがあり、やり方もあるのでしょうから。
今回もまた、私の今後の知識や見識のためにも収穫のある旅でした。
またまた、私のこの毎度の逃避行？のためにも（笑）、地方競馬の灯が決して消えることのないよう改めて願います。






それでは、また。