

今回は競馬の話ではありません。
これまでもこのブログでは、マリーンズの話題を何度か取り上げてきました。
今回も、それ。
興味のない方は、読み飛ばして下さいませ。


























<千葉マリンスタジアム>

























土曜日、とうとうパリーグの優勝が決まりました。
ファイターズ連覇。
去年までのパリーグの「プレーオフ」と違って、シーズン1位のチームが”リーグ優勝”というのは、私個人的には納得のできるものです。
半年もの長いシーズンを戦って順位を決めたのを、それをまた改めて短期決戦で順位が変わってしまうのはどう考えても違和感がありました。
まあ、今年から始めたセリーグのファン(特にオールドファン)にとってはまだ納得できない部分もあるのでしょうが、そうは言ってもプロ野球の人気や関心度、観客動員の増加などを考えれば、このイベントは絶対有意義なもののように感じます。
リーグ優勝はリーグ優勝。
ポストシーズンは、それとは全く別の”チャンピオンズトーナメント”と考えれば良いのです。
それはそれで楽しいですよ。
制度には違和感はあっても、試合が始まれば絶対燃えちゃいます。(ひいきのチームが出ていれば、ですが。)
可哀想だったのは、2年前と3年前のホークスかなぁ?
リーグ1位でも”優勝”扱いでなく、プレーオフでも負けちゃったんだから。。。
そう思えば、今年からのこのやり方は(完璧ではないとしても)良い方向に改善されたと言えるのではないでしょうか?




ところで、パリーグのペナントレース。。。
マリーンズファンの私としては、やはり悔しいには違いないのですが、今年の戦いを見てきた限りでは、この結果も仕方ないような気もしています。
とはいえ、今年の私は、2005年シーズンと違って全試合全イニングを観戦(ビデオを含む)したわけではありませんので、そうは自信を持って生意気なことを言えるような立場ではないのですが。。。
やはりあの優勝した2005年と一番違うのは誰が見てもブルペン陣の不安感なのでしょうが、私が思うに野手陣においても、経験不足、総合的なチーム力の低下を感じずにはいられません。
投手力においてでは(ことに先発陣の投手力においては)、質、量ともにファイターズにもヒケをとらないものがありましたし、それは投手防御率のランキングを見ても一目瞭然です。
ただ、小林雅英投手の勤続疲労はその投球を見ても目に見えて分かりましたし、後ろのリリーフ陣で逃げ切れないことによる敗戦も確かに何試合かはありました。
とんでもない試合で勝つことが多かった2005年に比べて、今年はとんでもない試合で負けることの方が多かったこともそれが原因でしょう。
正念場の夏以降、そんな試合が続いたのを思えば”今年は危ないかな?”と長年マリーンズを見てきたオールドファンがそう思っても不思議はありません。


とはいえ、しかしながらそこまでに勝つためにやれることをやりきれなかった部分による逆転負けもいかに多かったことか!
やはりシーズン終盤に厳しいところを勝ちきれなかったのは、序盤、中盤にあと1点が取れなかった野手陣の力不足という点が大きいでしょう。
打撃力は、そうそう長打力は不足しているものの、十分優勝できるに値する力はありました。
でも、”点を取る”ということに関して重要なのは「打撃力」だけではないのです。
次の打者はいかにランナーをひとつでも先の塁へ進めることができるか。
ランナーは、ひとつでも先の塁を盗めるか。
そういう状況の応じた対応が、チーム全体で不足していたような気がするのです。
野球というのは、1点でも多く相手より先に取れれば、その分相手の投手も良い投手は使いづらくなるでしょうし、またこちらの作戦の幅も大きく拡がって点が取りやすくなるもの。
逆に相手の作戦は、点差が開けば開くほど狭まって”打つだけ”となり点も入りづらくなります。
9回裏に逆転打を打つことよりも、中盤に1点を取ることの方が総合的に考えてもはるかに簡単なのでしょうし、たとえ勝っている試合でも、そういったところで”甘さ”を見せてはダメなのです。
シーズンを勝っていく・・・・・、とはそういうことです。
明らかに今年マリーンズで物足りなかったのは、その1点を取るための小技であったり、チームバッティングであったり、はたまた走塁での状況判断などなどの経験不足。。。のようなものでした。
若さ。。。とでも言いましょうか?
それはわかっていてもできなかった。。。ということなのでしょう。
逆を言えば、相手の攻撃時には、いかに相手のランナーを前の塁へクギ付けにするかということも同じように言えるでしょう。
わかりやすいのは、個々の選手の足の速さ、肩の強さなのですが、それ以外にも外野へ飛んだ打球の中継プレー、挟殺プレー、低い弾道での返球など、ひとつひとつのプレーの中で1点を防ぐためにやらなければならない細かなことは思った以上に多いのです。

そういった「守備」「走塁」という野球のチーム力を語る上では二次的な要素の部分も、長いシーズンをトータルで考えれば非常に大きな差となって現れます。
よほど「投手力」、「打撃力」の選手のレベル差があるチームではそうもいかないでしょうが、だいたいAクラスに食い込んでくるようなチーム同士(特に今年のパリーグ)では、個々の選手の力にそうは違いはありません。
年間130試合以上もあって、そのうち投手力、打撃力で勝負が決まってしまう試合が9割方だとしても、あとの1割は”どちらに転んでもおかしくないような試合”、いわゆる”接戦”なのです。
そういったわずか”1点”が勝敗をわけるような試合を勝てるか、勝てないかが、考えてもみれば最終的な優勝チームとのゲーム差なのです。
たとえ首位と10ゲームも差が開いてしまったとしても、その1割の”どちらに転んでもおかしくない”試合に勝てるか勝てないかで、それくらいの差は無くなってしまうものと考えてもおかしくはありません。
今年のマリーンズは私が見た限り、いかにそれが当たり前にできるかどうかというところで、2005年より遥かに劣っていました。
これはチームがより魅力的になるために若返ってきた分の代償というところでしょうか?
そこをチーム全体で十分に補いきれなかった。
そんな風に感じます。
ただ、まだこれで終わったわけではありません。
残念ながらリーグ優勝は逃しましたが、まだポストシーズンの頂点へ立つ可能性は残されています。
一流と呼べる先発投手陣が揃いに揃ったパリーグの3強は、1点を争う息を呑むような緊迫した戦いになるでしょう。
そこで勝っていくには・・・・・?
そんなことを思い巡らせながら野球を見るのも、強いチーム?のファンになったことの特権でしょうね。(笑)
私が思うに、接戦になったら今年のマリーンズは不安が多い。。。
やはり先発3本柱(成瀬、小林宏、渡辺俊)の快投に期待するしかないように思いますね。
まあ強いて言うなら、今年新しく出てきた若い力に期待かな?
現在のマリーンズには、今年大きく飛躍した若い選手が非常に多い。
もし怖いもの知らずの若い力が勢いに乗ったならば、マリーンズにも再び栄光の瞬間が見えてくるのかも知れません。
竹原、大松、青野・・・・・。
ニューヒーロー誕生、待つ!!


まあ、とは言っても、まず2位になることが先決だぁな?(笑)
第1ステージだけとはいえ、マリンスタジアムのあの雰囲気の中で戦えれば絶対有利ですから。
でも、たとえ勝ち上がったとしても、今年のダルビッシュはなかなか打てないよなぁ。。。
敵ながら彼は、私が見る限り、セパ含めて今年のNo.1ピッチャー。
そんな難敵を相手に勝利をモノにした時、またそれがファンとして最高の至福の時なのでありますが。。。
あぁ、もう一度、野球も観に行きたい。。。

それでは、また。

!?・・・・・・・・・・・・・・・・(笑)