どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

忘れ物。

2011-06-11 | 名古屋競馬の話



2011年の東海ダービー。
勝ったのは、7番人気、戸部尚実騎手騎乗のアムロ。
重賞初制覇とともに、見事ダービー馬の栄冠に輝いた。
スタート直後の1周目から先行策3番手。
最後の直線は早めに抜け出し、後続を抑え見事優勝を果たした。
ベテラン戸部騎手は、意外にもこれが初のダービー制覇。
さすが競馬場を知り尽くし、セオリー通りの素晴らしい騎乗だった。
一方、予想以上に人気を背負ったミサキティンバーは、最後の直線は怒涛の追い込みもハナ差届かずの2着に。
名古屋競馬史上初の女性ダービージョッキーの誕生は、惜しくもならなかった。
この馬の脚質を考えれば、変に色気を出すことなく思い切って乗れる長距離戦の大外枠。
若い山本茜騎手にしてみれば、絶好の枠だったのではないかと思う。
届かなかったのは紛れもない事実ではあるが、それでもまあ上出来だろう。
ハナ差負けは、いろいろなことを言われる。
また、とりとめのないタラレバの後悔がアタマをよぎるもの。
今回も一体何メートル余分に走らされたのかはわからないが、彼女のあの大外をぶん回せる思い切りの良さがこの馬を活かしていることも、また間違いない事実なのである。
簡単ではない・・・・・それだけのことだ。






最後の数完歩のエクスタシー。あと一完歩あれば。





地元スポーツ紙によれば、彼女はこのあと韓国での騎乗が決まったとのこと。
韓国といえば、名古屋の宮下瞳騎手が大活躍をしているところ。
また現在落馬療養中ではあるが、同期である高知の別府真衣騎手などが参戦している。
日本の地方競馬とは正反対の、まだこれから途上の競馬がある国だ。
施設も綺麗で素晴らしく、未来を夢見るにはふさわしい場所かも知れない。
ただ、まだ彼女には日本での忘れ物がある。
これまでも、ウイニングウインドの東海桜花賞、浦和記念のキングスゾーン、そして今回のミサキティンバーの東海ダービー・・・etc...
彼女には、女性騎手初の・・・とか、女性騎手ナンバーワン・・・とかいう勲章が、不思議なくらいない。
実力からして、それに一番近いジョッキーであることは間違いないのではあるが。
きっとまた、日本に帰ってきてくれることを願う。






3連単馬券は、3番が来なかったところでハズレ。










2011年6月10日 第41回東海ダービー(SPⅠ) ダ1900m良

 1着 × アムロ       2.04.3 (戸部尚実)
 2着 △ ミサキティンバー  ハナ     (山本茜)
 3着 - サカジロタイヨー  5馬身    (阪野学)
 4着 - オーナーシップ   1/2馬身  (向山牧)
 5着 ○ マルヨコンバット  アタマ    (尾島徹)


























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