某月某日。
今日は、晴れ。
ぼうがつぼうにち。
きょうははれ。
小さくなった親父の背中を見ていたら、
自分はこのハゲ頭の息子だと気付く。
こんな変なサラリーマンができたのは、
きっとこのハゲた零細社長のせいだろう。
もはやサラリーマン生活二十年。
この人の生き方は自分にはできないと思う。
ひとりでやっているヤツを見ると、
なんていい加減で図々しいのか思う。
会社の同僚のヤツらを見ていると、
なんでこんなに従順に振る舞えるのかと思う。
どちらも自分にはできないこと。
半人前の某月某日。
気付けばモニターの中の学芸会。
何から何までくだらなすぎる。
映し出される人間は、
立派なことばかり言っている。
せめて生きているうちは、
決してあそこにだけは映りたくない。
そう思う。
そうおもう。