やるじゃん、マタちゃん。
服部真夕プロ、ヴィダーレディス2日目まで、ノーボギーのゴルフで2位タイ。
新しいベリーショートの髪型もなかなかGOODな感じだ。
見ていると彼女は、女性としては珍しく“カワイイ”よりも“カッコイイ”と言われたいタイプのようだ。
こういうタイプは、ひとつひとつの細かいテクニックばかり気にするよりも、カッコよくプレーすることを意識した方が自然と身についたボディアクションが出てくることがよくある。
いわゆる、印象や感覚的なモノが勝っているバランス重視タイプ。
もちろん、ちゃんと実力が伴っていての話ではあるが。
かつて、南関でリーディングを獲った石崎隆之ジョッキーが息子である石崎駿ジョッキーのデビューに際して贈ったアドヴァイスを思い出す。
「カッコ良く乗れ。」
とはいえ、それは簡単なことではない。
騎乗に限らず、下手クソがカッコよく見えるスポーツなど、まずありえない。
そこには、一流であるための「真理」はないが、バカにはできない人間の「心理」がそこにはある。
みな少なからず、他人から「カッコイイ」と言われてみたい。
一見、心理的欲求を満たすというだけの曖昧で感覚的な言葉ではあるが、それでいて、なんとも端的に分かりやすく見事にアスリートの向上心やモチベーションに対して的を射ている言葉ではないか。
特にゴルフのような不確定要素が多くメンタルが大きく結果に左右されやすいスポーツでは、勝負懸かった時、そういった敢えて曖昧でなおかつ分かりやすい部分に目標を置き換えて戦うことが、良い結果に繋がることも多いように思う。
「優勝」とか「賞金」とか「名誉」とかの直接ボディアクションとは無関係な要素があまりにも心の中で大きくなってくると、本来あるべき実力が出し切れなくなってしまうもの。
特に感覚派の選手は、総合的なバランス感覚に優れ、また雰囲気や空気の流れを読むことが得意であるがゆえ、極限までに高められた緊張感のある場面では、細かなテクニックばかりにこだわるとその良さが消されてしまいがちだ。
もちろんそういった場面で、鍛え上げられた並外れた集中力を駆使し、自らのひとつひとつのテクニックを拠り所として丹念に表現していくことによって力を出す選手もいるだろうが。
とにかく、力はあっても結果が伴わない選手というのは、なんらかの結果に対してのアプローチの仕方が間違っていると考えるべきであるだろう。
ただ、それはひとりひとり違うもの。
だから面白い。
だから難しい。
観ている方は、ただ勝手なことを宣わってヤキモキするだけの存在である。
明日は仕事。
なんとか1番ホール生中継だけは見れそうだ。。。