かつての日本女子ゴルフツアーの賞金女王である森田理香子プロが、来季のシード権を喪失した。
今日最終日を迎えたファイナルＱＴでも思うような結果を残せず、どうやら来シーズンは下部ツアーが主戦場となりそうだ。
とはいえ彼女はまだ若いのだし、もしここで心折れず復活できれば、逆にさらに大きく飛躍できる強いプレイヤーになれるチャンスであるように思う。
一度は日本の頂点にも立ったことのある選手なのだから、そのポテンシャルは超一流のはず。
問題は精神的なものだけなのだと思う。
若けりゃ遊びたいし人間として色んな冒険もしたいし、そういうお年頃で成績が安定しないのは当たり前のこと。
彼女には、まだ本当の意味での準備が足りなかった。
体力や技術だけでなく、人間としての総合的なもの。
そういうことだろう。
だからこそ、それを乗り越えられた選手は、運良くか悪くかずっとゴルフだけしか知らないような選手よりも、強く長くやれるプレイヤーになれるのではないだろうか。
別にそういった選手が悪いと言っているわけではない。
かつての世界一のプレイヤーであるアニカ・ソレンスタム選手のように、異常ともいえるくらい生活の全てをゴルフのために注ぎ込み、３０歳辺りでスパっと引退しセカンドキャリアに転身するという生き方だってある。
ゴルフだけが人生ではない、というのも真っ当な考え方だ。
このまま終わるか、何か大事なものに気付いて奮起できるか。
来年あたりは、プロゴルファーとしての彼女の正念場ではないかと思う。
あくまでここからは個人的な推測でしかないのだが、たぶん森田理香子というプレイヤーは数年後、長く日本を代表し世界で戦える選手になっているのではないかと思う。
またそう願いたい。
それほど魅力的な選手なのだから。
これまでは賞金女王になったことが少なからず負担になっていたに違いないだろうが、これからはきっとそれが大きな自信と道しるべになって彼女を助けてくれることだろう。
