朝のスプーン。 2010-11-03 | Sandstorm 帰り道。 駅の改札を出たところ。 ギターの若者が歌っていた。 私は立ち止まることもなく。 朝のスプーン。 以前はコーヒーを飲んでいた。 今はインスタントのスープを飲んでいる。 今や、ただ掻き混ぜるだけの存在だ。 なくてもよければ、棄てていいのか。 代用できれば、箸でもいいのか。 そんなことを考える。 そんな世の中ばかりならば、あの若者はきっと要らない。 立ち止まる人はきっといる。 大切にしている人はきっといる。 朝のスープには、朝のスプーン。 私は立ち止まることもなく。 « ありふれた労働者。 | トップ | 朝の光を浴びながら。 »