この際、観たかったものを全部観る。
そんな動機にかられて“シルク・ドゥ・ソレイユ”まで観てしまった。
競馬、野球に、演劇、映画、エンタメショー・・・。
一度で済ませば、それだけで交通費が往復2万円以上浮く。。。
・・・・・って、そういうものではないだろうに!
せっかく何回も味わえるはずのエンターテイメントの感動が、まとめてひとつの思い出の中に収まってしまうとしら、そちらの方がよほどもったいない気もする。
とはいえ、それでもやはり貧乏人には、まず先立つモノが大事に思えてしまうわけなのだ。
まあ、とにかく噂に違わぬ凄い舞台だった。
規格外な舞台装置もさることながら、人間の肉体で表現されるパフォーマンスに圧倒された。
人間というのは、肉体であんな凄いこともできるものなのだと思った。
たぶん後ろの方の席で観ていたら、ショーのエンターテイメントの部分にばかり目がいくのだろうが、自分が観たのは“思いっきり”前の席で、目の前で繰り広げられる人間の素晴らしい肉体のパフォーマンスにまず目を奪われた。
まるで自分の真上から人が降ってきたり、視界の外から突然現れて跳び上がったり登ったり、ありえないバランス感覚や力技・・・。
改めて、自分も身体を鍛え直さなければと実感した次第。
名古屋に帰ったら、さっそくガンガン泳ぐぞ~!
自分は人と感動の仕方が少し違う???
それにしても、この舞台は一応ストーリーはあるらしいが、これまで観た舞台演劇とはまるで対極にあるエンターテイメントのように思う。
考えたり気付かされたり言葉にハッとさせられたり頭で感動するものではなく、ここではただ見たり聞いたりしたモノを素直に感じることが大切だ。
何も考えなくて身を任せていれば、自然と楽しい気持ちになれる。
第三舞台やナイロンのような舞台演劇が好きか嫌いかに大きく分かれるのに対し、これは誰もが気楽に楽しめる極上のエンターテイメントであろう。
あぁ・・・、
ただ身を任せるのが苦手な人にはダメか・・・・・。
そういう人も、中にはいるからね。
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