深夜遅い帰宅の途中。
帰路は、毎日が睡魔との戦い。
法など意味がない。
稼がなければ、生きて行けないから。
飯も食えない立ち詰めの長時間労働。
この日で七日目。
思考がぼんやりして、騒がしいニュースも遠い世界。
明日は我が身かも知れない。
日本は今、大変なことになっているのに。
コンビニの駐車場。
私はここで少しだけ眠る。
窓の外は、季節外れの雪。
舞い散る雪の夜空を見上げて。
まるでフォールアウト。
ならば私はこのまま消え去るのみか。
テレビにかじりついていられる幸せな人たちよ。
どうかテレビの中の世界の無事を祈ってくれ。
知り合いの無事を祈ってくれ。
救援に携われる仕事の人たちよ。
どうか被災者の方々を守ってくれ。
賢明な選択をしてくれ。
私はここで少しだけ眠る。
ごめんなさい。
自分は奴隷なみの経済活動に精一杯みたいだ。
これは罪なのだろうか。