えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

北の零年

2005年02月12日 23時56分26秒 | 劇・映画・音楽
 北の零年を観た。
 冒頭シーンは「血と骨」で東洋のマンチェスターに心躍らせた金俊平と重なった。映像的な重なりはこの部分だけだったが、底には異郷の地での苦難を両者とも持ち合わせている。
 ラストは「風とともに去りぬ」のスカーレット・オハラがダブるのは私だけか。

 小松原英明(渡辺謙)と志乃(吉永小百合)の薪での再会はどうしたことかと感じたが、観続けるうちにそのシーンの意味が分かる。それをしょっ引いてもほかの描き方が無かったかと感じる。
 倉蔵(香川照之)が酔いつぶれてしまうのもラストを考えると仕方なしか。

 3年前の「千年の恋 ひかる源氏物語」、さらに前の「長崎ぶらぶら節」では目立たなかった吉永小百合さんの年端がずっと気になった。東映はいつまでも小百合頼みでしかないのだろうか。

 題名の「零年」。開拓者にとっての零年が先住者にとって、どういう意味を持つのだろうか。コロンブスの新大陸発見(新大陸と呼ぶこと自体おかしい)が始まりとする感覚と同じなのだろう。

 先住者に理解を示す人たちの間でこの映画はそんなに評価が悪くなかったから、期待して観たが、そうでもなかった。裏返せば、これまでの映画では先住者の方々が相当ひどく扱かわれてきたと言うことか。 

 蛇足1
 豊川悦治は私の友人と八尾の中学で同級生。と言うことは若くとも1961年4月1日生まれですが、パンフレットでは1962年3月18日生まれ。誤植なんでしょう。

 蛇足2
 母に言わせると父は吉永小百合ファンらしい。
コメント (6)
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