えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

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「人から鬼へ 鬼から人へ 撫順の奇蹟とは何か」

2020年11月16日 14時46分18秒 | お花
 みなさん こんにちは 
 
 南京大虐殺で被害に遭われた方の心のケアを続けている銘心会南京の会報に、2020年南京の記憶をつなぐ会・プレ集会(10/3)の報告を載せてもらいました。長文になります。ご興味おありの方はご覧ください。
 なお、2020年南京の記憶をつなぐ会の本集会「南京軍事法廷と東京裁判」は12月5日、エルおおさかで開催します。詳細は文末に記載しています。ぜひご参加ください。

 エルおおさかで10月3日に開かれた2020年南京の記憶をつなぐ集い実行委員会結成総会の記念講演「人から鬼へ 鬼から人へ 撫順の奇蹟とは何か-中国におけるBC級戦犯裁判についてー」に参加しました。新型コロナウイルス禍の中、92人の参加者で会場はほぼ満員。東京から姫田光義・中央大学名誉教授のリモート講演、銘心会南京の松岡環さんの「南京下関での日本軍による残虐な死体処理」の発表に耳を傾けました。

 まずは日本中国友好協会制作の日中戦争を戦った元日本兵の証言を集めたDVD「泥にまみれた靴でー未来へつなぐ証言」を鑑賞。「将校が日本刀で首を切るから土産話に持って帰れと言って、(中国人の)首をはねた。プシューと血が噴き出た。それを見た中国人が揚子江に飛び込んで逃げるのを銃で撃ち殺した」。「兵を切った瞬間腹が座った。自分は人道主義者と思っていたが、人間ではなくなった」。「子供たちを家に押し込めて焼き殺した。かわいそうだとは思わなかった。天皇の軍に反抗していると思ったら憎しみだけだった」。そしてこのDVDの題名になった「鬼」の証言が出てきます。「夫婦と赤ん坊を殺せと命じた。子が成長したら歯向かってくる。誰もやらないので、赤ちゃんの胸の上を泥にまみれた靴で踏み殺した。その家族に思いも至らなかった。お詫びする以外ない」。このビデオを中国の方がご覧になったらどんな思いに至るのでしょうか。いたたまれません。せめてもの救いは、それぞれの元日本兵が、懺悔の気持ちを持ち、「平和、反戦。日中友好」を誓っている。しかし、「この国が再び戦争を起こさないように若者たちにこの事実を伝えていく」とDVDに登場した元日本兵の方はすべてお亡くなりになられたと。当事者でなくとも日本人として、この元日本兵の思いを次代に引き継ぐことの使命を感じました。

 姫田先生の講演は菅政権による日本学術会議への人事介入批判から始まりました。「戦争の反省のもとにできた組織。反戦平和の当たり前の発言をする人を排除した。歴史学者として許せない」。本題に入ると、敗戦時、中国に688万の兵と321万の民間人、満州にも約300万人が残された。ソ連に占領された地域からは60数万人がシベリアに移された。そのうち969人が戦犯として中国・撫順戦犯管理所に送られた。戦犯とされた多くは「なぜ戦犯になったか分からない。自分たちは捕虜だ」と主張した。朝鮮、台湾の戦犯の内147人が処刑された。中には自殺者もいた。撫順の近くの平頂山では3000人の民間人が日本兵に皆殺しにされ、管理所の職員の中には家族が犠牲になった者もいた。そんな中、管理所では日本兵を人として扱った。中国の食糧事情が悪い中三食を与え、スポーツや娯楽、麻雀、各地の参観までした。戦争で鬼になった日本兵はその中で心を取り戻していく。人に戻っていった。戦争で人が鬼になるのが負の遺産なら、心を取り戻し人に戻るのは正の遺産。そのどちらをも次代に引き継いでいかないといけない。それらの日本兵はもう一人もいなくなった。撫順戦犯管理所での奇跡を世界記憶遺産にするべきだ。

 続いての撫順戦犯管理所の金源元所長や崔仁傑人先生らと交流を続けてきた松岡さんが、戦犯管理所での職員の憎しみを超えた日本兵への人道的な対応を紹介。当時食糧事情が悪く中国人は粟や冷えを食べていたのに日本兵には白米を与えた。日本人に家族を殺された職員は「絞め殺したい」憎しみを抱きながら、「人に戻す」理想に燃えて、日本兵に対応した。最初は食器をけって反抗していた日本兵もいた。ある日本兵は自殺を図った日本兵を必死に助ける職員を見て、心を変え自白した。そして中国との長年にわたる親交から手に入れた貴重な供述調書をもとに「太田寿男―南京下関での死体処理について」と題して発表。南京・下関で行われた死体処理について、二人の少佐が分担し、合計約100000人の遺体を揚子江に流したり、埋没、焼却したことを明らかにしました。その中にはまだ生きていた人を突き刺して絶命させた者も約350人いたと。
 最後に12月5日にエルおおさか南館で開く「南京の記憶をつなぐ会2020」で上映するドキュメンタリー映画「東京裁判と南京―大きな溝を乗り越える」のダイジェスト版が流され、12月5日の本番への期待が高まりました。

 新型コロナウイルス禍の中、銘心会南京そして南京の記憶をつなぐ会にとって昨年12月の「マギーが見た」以来のイベントでした。一時は開催すら危ぶまれました。また会場の人数制限も直前になって解除。メインプログラムの姫田先生の講演も東京からのZOOMでのリモートとなる厳しい状況下でした。しかし、銘心会南京、記憶をつなぐ会のメンバーらの懸命な準備で開会にこぎつけました。今回の取り組みを通して、銘心会南京、南京の記憶をつなぐ会の結束がより強まりました。

 以下、「南京軍事法廷と東京裁判」の詳細です。

 日時 12月5日(土)午後1時45分~
 場所 エルおおさか・南館5階ホール
    地下鉄・京阪「天満橋」駅西徒歩5分
 内容 ドキュメンタリー映像 「東京裁判と南京ー大きな溝を乗り越える」(上海外語頻道放送制作、50分)
    講演 伊藤俊哉・留文科大学教授「中国国民政府の戦犯追及方針と南京裁判」
 定員 110名(先着順)
 資料代 1000円(学生500円)
 注 新型コロナウイルス対策のため、マスクの着用、熱、風症状の方の入場をご遠慮いただきます。
 主催 南京の記憶をつなぐ会2020
 この集会を取り上げた以前の手紙です。
 https://blog.goo.ne.jp/tukasahajime/e/fa33a93a80daabae9c2a467ae6c5d19d


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