みなさん こんにちは
大阪経済大学名誉教授で日中友好協会大阪府連副会長の山本恒人さんの講演「『台湾有事』は本当にあるのか つくられた『危機』を現実にしてはならない」(3月23日、大阪・PLP会館、憲法9条ー世界へ未来へ近畿地方連絡会主催)を聴いてきました。
まずはアメリカの対中政策を1972年のニクソン訪中にさかのぼって振り返りました。ニクソンの訪中以降、対中関与政策が続けられてきたが、2020年のトランプ政権時代に対中デカップリング(分離・絶縁)政策に転換。バイデン政権はさらに巧妙にその政策を進めている。その表れの一つがCIAバーンズ長官が昨年2月に発した「中国の2027年、台湾武力侵攻説」。アメリカは一極支配への危機感を持っていて、台湾有事を強調することで日本、韓国、台湾を巻き込んで対中包囲網を作ろうとしている。
半面、中国は国際環境の安定こそが中国の経済発展につながると理解している上、台湾をリスペクトし平和的統一を目指している。ただし挑発に乗ってしまう懸念はあると。一方、中国のこれまでのような国際関係の緊張や外圧をバネに国民的総動員をかけてナショナリズムの力で乗り切っていく手法は時代に合わない。「国際融和・協調」こそが「平和と安定」を導くとしました。
米中の覇権争いの真っただ中にいる日本のかじ取りはますます難しくなってきました。
一つの中国に統一するにせよ、共存するにせよ。平和的な解決が図られますように。
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