昨日、福島県主催の原発事故被災者の方を対象とした財物賠償相談会に相談員として出席してきました。
財物賠償についての問い合わせには、もちろん当事者である東京電力でも対応していると思いますが、この相談会は、「第三者的な客観的な立場で被災者の方に相談の場を提供する」ことを目的としており、私が所属する福島県不動産鑑定士協会が県から依頼を受けて対応しています。
一昨日が初回、昨日が第2回目でした。
したがって、鑑定士協会にとっては公益的な事業になり、今後は相談の傾向分析を行ったうえで、多くの会員鑑定士が相談員として参加することになると思われます。
さて、昨日の相談で私が印象に残ったのは、被災者の方は必ずしも「賠償金額」の大小だけにこだわっている訳ではなく、「長年暮らしてきた家をきちんとしたスタンスで評価してくれているのか?」という気持ちが強いということでした。
これは、私の「いくらくらい出れば納得できそうですか?」という軽率な質問に対して、相談者の方が「金額だけではないんです。ちゃんと見てもらてっているかどうかなんです」と即答されたときに気が付きました。
大変申し訳ないことを言ってしまったという自責とともに、お話を伺ううちに、相談者の方が、これまで、どれほどご自宅を愛おしんで来られたかがわかり、一方で、いつ帰れるかわからない現実を思い、私は不覚にも涙が出そうになってしまいました。
賠償の基本ルールは既に確定されているため、その範囲でしかサポートはできないのですが、今後も相談員として出席する機会があれば、被災者の方の気持ちに沿って相談に応じていきたいと思っています。
財物賠償についての問い合わせには、もちろん当事者である東京電力でも対応していると思いますが、この相談会は、「第三者的な客観的な立場で被災者の方に相談の場を提供する」ことを目的としており、私が所属する福島県不動産鑑定士協会が県から依頼を受けて対応しています。
一昨日が初回、昨日が第2回目でした。
したがって、鑑定士協会にとっては公益的な事業になり、今後は相談の傾向分析を行ったうえで、多くの会員鑑定士が相談員として参加することになると思われます。
さて、昨日の相談で私が印象に残ったのは、被災者の方は必ずしも「賠償金額」の大小だけにこだわっている訳ではなく、「長年暮らしてきた家をきちんとしたスタンスで評価してくれているのか?」という気持ちが強いということでした。
これは、私の「いくらくらい出れば納得できそうですか?」という軽率な質問に対して、相談者の方が「金額だけではないんです。ちゃんと見てもらてっているかどうかなんです」と即答されたときに気が付きました。
大変申し訳ないことを言ってしまったという自責とともに、お話を伺ううちに、相談者の方が、これまで、どれほどご自宅を愛おしんで来られたかがわかり、一方で、いつ帰れるかわからない現実を思い、私は不覚にも涙が出そうになってしまいました。
賠償の基本ルールは既に確定されているため、その範囲でしかサポートはできないのですが、今後も相談員として出席する機会があれば、被災者の方の気持ちに沿って相談に応じていきたいと思っています。