つれづれ日記

不動産鑑定士 佐藤栄一が仕事や生活で感じたことをつづります

動き急ないわき

2012-05-21 18:58:49 | 不動産評価(専門)
今日は、いわき市の調査が2件ありました。

福島県の経済は、いつも経済都市「郡山」の動きが急で、他の都市は、一定のタイムラグをおいて郡山の動きに追随してくるのがこれまでの常でした。

しかし、震災後、特に昨年後半から今年に入って以降、「いわき」の動きが急です。

現地に入って、様々な話を伺うと特に実感されます。

不動産市場も刻々と状況が変化している感じです。

高柴山から仕事場へ

2012-05-20 15:24:37 | エッセイ
今日は、ボーイスカウトで阿武隈山系の高柴山(標高約880m)に低山登山をしました。

名物の山ツツジには少し早かったですが、晴天に恵まれて楽しい半日になりました。

体を動かしたがっている子どもたちにも、ちょうど良い機会になったようです。

そして、下山・解散の後、今、仕事場に入ってきました。

シゴト、たまっています。少しでも進めないと…

白河市への三菱ガス化学、ヤフーの進出

2012-05-15 20:05:35 | 不動産評価(専門)
白河市へ調査に行く機会がありました。

白河市の北部は、三菱ガス化学やヤフーデータセンターの進出が決まっており、動きが急です。

三菱ガス化学は、敷地規模が32ヘクタールと大きく宅地造成が始まっています。

また、ヤフーデータセンターは進出予定地が正確には公表されていないのですが、建物の建築が進行中とのことでした。

震災後、ここにきて、「ふくしま産業復興企業立地補助金」による誘導もあり、企業立地が加速しそうな状況です。

最終的には「雇用」と結びつくことによって、地元経済に寄与することが期待されます。また、原発事故避難者の方々の働く場の確保に繋がればと願います。

福島県の足元の不動産市場

2012-05-07 17:45:17 | 不動産評価(専門)
新年度が始まり、1ヶ月が過ぎました。

震災・原発事故以来、福島県(特に浜通り・中通り)の不動産市場は短期間で状況が大きく変化するようになりました。

3月に発表された平成24年地価公示(価格時点1月1日)では県内の地価は大幅な下落となりましたが、今年に入ってからは一部で中古住宅市場が活況を呈していて、「取引の中心となる価格帯が上がってきた」、「引き合いが多く条件の良い売り物はもうない」といった昨年までは殆ど聞かれなかった話が聞こえてくるようになりました。

原発周辺地域の方がいわき市や郡山市等に物件を買い求める動きもありますが、同一市町村内での買い換え(おそらく地震による被害者)も多いようです。

また、昨年は動かなかった土地(更地)が動き始めているようです。

ただ、放射線量が”相対的に”高い地域については、利便性が良くても敬遠される傾向は続いているようです。

「ふくしま産業復興企業立地補助金」

2012-05-02 19:22:47 | 不動産評価(専門)
産業復興に向けて、今年に入って県が創設した表記補助金は、1件または1企業あたりの補助上限額が200億円と大きく、かつ補助率も投資額の3分の2(警戒区域等が解除された地域は4分の3)と多いことから、成り行きが注目されていました。

今年の1月から3月までの短期間の募集で、一度申請が締め切られたため、相当の申請があったようだとの情報が流れていました。

このほど、299件、補助額ベースで2650億円の応募があったことが明らかになりました(福島民友2012.4.29)。全件の申請が認められれば約4千人の雇用創出につながるとのことです。

復興事業を象徴する動きになるかもしれません。