黒木メイサと赤西の結婚という
これを聞いた人の半数以上は
「こりゃ絶対離婚するね」、と思ってしまうニュースが飛び込んできました。
関東地方に直下型地震が来る確率より
高いことは間違いありません。
黒木メイサって子供だけ欲しいタイプに見えるんですよね。
そんな黒木メイサのようなイケイケな女性は
全く出てこない「かわいそうだね?」という小説を読みました。
作者は綿矢りさで巻末に写真が載せてあるのですが
やっぱり好みなんですよね、彼女は。
表題になっている「かわいそうだね?」と「亜美ちゃんは美人」の
2本立てです。
「かわいそうだね?」あらすじ
緊急事態に彼はどちらを助けるんだろう――私?それとも元彼女?
28歳の樹理恵は無口だけど頼れる彼氏・隆大との交際が順調、
百貨店での仕事も順調で幸せな日々。
ところが彼が、無職で家賃が払えなくなった元彼女・アキヨを助けるため
自宅に居候させると切り出したことで暗雲が……。
彼が好きなのは私だって言うけれど!?
この話の肝はなんといっても
恋愛感情はなくなったとはいえ
元彼女を居候させるのは是か非かということで
主人公の樹理恵は
フラれるのが嫌なのと
彼が帰国子女で海外では異常なことではない、
元彼女に同情して
ずるずるとその居候を許してしまいます。
樹理恵の同僚の綾羽も指摘していますが
他人がこの話をきいたらほとんどの人がおかしいっていうと思うんですよ、
自分もそうでこんなの優しさでも何でもないですよね。
隆太(彼氏)は実際にアキヨ(元彼女)には
恋愛感情はもうないのですが
それって両者に対して不誠実で
樹理恵はもちろん、アキヨにも元サヤに戻る希望を無駄に
持たせることになり
ただの優柔不断でしかありません。
このアキヨというのもクセ者で
口では元サヤに戻る気なんて全然ない、と言っておきながら
隆太にラブメールを贈りまくり
家も自分色に染めていってしまいます。
外見はナヨナヨとした感じで弱そうなんですが
芯はかなり強く、こういう人って結構いそうです。
アキヨがまだ気があることを樹理恵は隆太の携帯を覗いて
知るわけですが、これも是か非か分かれるところだと思います。
個人的には見たいとも思わないし
見られても別に嫌じゃないタイプです。
元々携帯に依存していないし興味もないのが大きいのですが
もし見られてそこに何か怒らせる内容があったとしても
じゃあ見なきゃいいじゃん、って思ってしまいます。
信用していないから携帯を見るとかその逆とかはあまり関係なく、
個人の性質によるもので
見る人はどんなときでも見るものだと思います。
でも盛んに見たがる人は
自分も疾しいことを携帯に隠してあるんじゃないでしょうか。
「亜美ちゃんは美人」あらすじ
さかきちゃんは美人。でも、亜美ちゃんはもっと美人。
高校時代に出会った二人。
大学、社会人、と年を経ていくなかでさかきちゃんは常に複雑な思いで
「自分より美人の親友」を見つめ続ける。
そして亜美ちゃんが「初めて本気で人を好きになった」と連れてきた結婚相手は――。
女性同士ならではの一筋縄ではいかない友情を描く。
どちらかというとこちらの方が好きな作品です。
最初は美人な亜美がいわゆる嫌な女で
さかきちゃんが最後に爆発するような話かと思っていましたがそうではなく
逆に亜美の方がさかきちゃんに依存しているという
関係性が面白いと思いました。
でも亜美があまりにもバカみたいに描かれているのが
ストーリー上、必要とはいえ可哀想でした。
どうみてもダメ男を好きになったり
何でもさかきちゃんの意見に従ったり。
小説の中とはいえ亜美が変な男とくっつくのは
かなりイライラしました。
さかきちゃんも最終的には応援してしまうし
作中で色々理由づけしていましたが
所詮は他人のことだからなぁと思いました。
大学時代に亜美のファンの小池という男子がいて
彼の亜美に対する考察が面白く
ダメ男と亜美が結婚すると聞いて
「(亜美が)愛に削られて劣化していく。
きっとあっという間に輝きのない平凡な女になる」と看過します。
これには自分も同じような感覚をもっていて
「恋をしない方が、退屈な方が、女性は美しいんです」につながります。
恋をし始めの女性は確かに魅力が増します。
しかしある時点を境にそれは下降していき
それを維持するのは並大抵のことではありません。
永遠の片思いっていうのが
ある意味、一番いい形なのかもしれません。
また「(容姿の麗しい人たちは)美を他者との交渉のための武器にするんです。
しかし亜美は自分の美を利用しなかった。
彼女のそんなところに、憧れていた」と
これもすごくよく分かるところで
美人は自分の美を意識していて
それが自分の利益になることは分かりきっている、
でもそれを分かっていない亜美は
やっぱりバカに見えてしまいます。
たぶん一般的にはあまり評価されない小説かもしれませんが
自分的には「勝手にふるえてろ」から今回の流れは
とてもいい流れだと思います。
これからもコンスタントに作品を発表してもらいたいです。
これを聞いた人の半数以上は
「こりゃ絶対離婚するね」、と思ってしまうニュースが飛び込んできました。
関東地方に直下型地震が来る確率より
高いことは間違いありません。
黒木メイサって子供だけ欲しいタイプに見えるんですよね。
そんな黒木メイサのようなイケイケな女性は
全く出てこない「かわいそうだね?」という小説を読みました。
作者は綿矢りさで巻末に写真が載せてあるのですが
やっぱり好みなんですよね、彼女は。
表題になっている「かわいそうだね?」と「亜美ちゃんは美人」の
2本立てです。
「かわいそうだね?」あらすじ
緊急事態に彼はどちらを助けるんだろう――私?それとも元彼女?
28歳の樹理恵は無口だけど頼れる彼氏・隆大との交際が順調、
百貨店での仕事も順調で幸せな日々。
ところが彼が、無職で家賃が払えなくなった元彼女・アキヨを助けるため
自宅に居候させると切り出したことで暗雲が……。
彼が好きなのは私だって言うけれど!?
この話の肝はなんといっても
恋愛感情はなくなったとはいえ
元彼女を居候させるのは是か非かということで
主人公の樹理恵は
フラれるのが嫌なのと
彼が帰国子女で海外では異常なことではない、
元彼女に同情して
ずるずるとその居候を許してしまいます。
樹理恵の同僚の綾羽も指摘していますが
他人がこの話をきいたらほとんどの人がおかしいっていうと思うんですよ、
自分もそうでこんなの優しさでも何でもないですよね。
隆太(彼氏)は実際にアキヨ(元彼女)には
恋愛感情はもうないのですが
それって両者に対して不誠実で
樹理恵はもちろん、アキヨにも元サヤに戻る希望を無駄に
持たせることになり
ただの優柔不断でしかありません。
このアキヨというのもクセ者で
口では元サヤに戻る気なんて全然ない、と言っておきながら
隆太にラブメールを贈りまくり
家も自分色に染めていってしまいます。
外見はナヨナヨとした感じで弱そうなんですが
芯はかなり強く、こういう人って結構いそうです。
アキヨがまだ気があることを樹理恵は隆太の携帯を覗いて
知るわけですが、これも是か非か分かれるところだと思います。
個人的には見たいとも思わないし
見られても別に嫌じゃないタイプです。
元々携帯に依存していないし興味もないのが大きいのですが
もし見られてそこに何か怒らせる内容があったとしても
じゃあ見なきゃいいじゃん、って思ってしまいます。
信用していないから携帯を見るとかその逆とかはあまり関係なく、
個人の性質によるもので
見る人はどんなときでも見るものだと思います。
でも盛んに見たがる人は
自分も疾しいことを携帯に隠してあるんじゃないでしょうか。
「亜美ちゃんは美人」あらすじ
さかきちゃんは美人。でも、亜美ちゃんはもっと美人。
高校時代に出会った二人。
大学、社会人、と年を経ていくなかでさかきちゃんは常に複雑な思いで
「自分より美人の親友」を見つめ続ける。
そして亜美ちゃんが「初めて本気で人を好きになった」と連れてきた結婚相手は――。
女性同士ならではの一筋縄ではいかない友情を描く。
どちらかというとこちらの方が好きな作品です。
最初は美人な亜美がいわゆる嫌な女で
さかきちゃんが最後に爆発するような話かと思っていましたがそうではなく
逆に亜美の方がさかきちゃんに依存しているという
関係性が面白いと思いました。
でも亜美があまりにもバカみたいに描かれているのが
ストーリー上、必要とはいえ可哀想でした。
どうみてもダメ男を好きになったり
何でもさかきちゃんの意見に従ったり。
小説の中とはいえ亜美が変な男とくっつくのは
かなりイライラしました。
さかきちゃんも最終的には応援してしまうし
作中で色々理由づけしていましたが
所詮は他人のことだからなぁと思いました。
大学時代に亜美のファンの小池という男子がいて
彼の亜美に対する考察が面白く
ダメ男と亜美が結婚すると聞いて
「(亜美が)愛に削られて劣化していく。
きっとあっという間に輝きのない平凡な女になる」と看過します。
これには自分も同じような感覚をもっていて
「恋をしない方が、退屈な方が、女性は美しいんです」につながります。
恋をし始めの女性は確かに魅力が増します。
しかしある時点を境にそれは下降していき
それを維持するのは並大抵のことではありません。
永遠の片思いっていうのが
ある意味、一番いい形なのかもしれません。
また「(容姿の麗しい人たちは)美を他者との交渉のための武器にするんです。
しかし亜美は自分の美を利用しなかった。
彼女のそんなところに、憧れていた」と
これもすごくよく分かるところで
美人は自分の美を意識していて
それが自分の利益になることは分かりきっている、
でもそれを分かっていない亜美は
やっぱりバカに見えてしまいます。
たぶん一般的にはあまり評価されない小説かもしれませんが
自分的には「勝手にふるえてろ」から今回の流れは
とてもいい流れだと思います。
これからもコンスタントに作品を発表してもらいたいです。