これが私の生きる道

こむずかしいことやきれいごとは
書いてありません。
読みやすさを心がけて書いています。
読んでみてください!!

第2回ブス会「淑女」

2011年04月17日 22時12分11秒 | 演劇
日はお芝居を観に行きました。
今までこれ面白いなぁ~って感じたお芝居は
すでにもう何年も支持されている劇団だけで
途中参加ばかりですが、
この「ブス会」だけは初演から観に行っているから
他よりも思い入れは強かったりします。

ブス会って名前からブスについて考えてみたんですけど
自分自身で多少なりとも可愛いと思っている人は
「わたし、可愛く(綺麗じゃ)ないし・・・」っていうことはあっても
「わたし、ブスだし・・・」とは言わないなぁということに
気づきました。
謙遜するにもブスとまでは嘘がつけないのかもしれません。
っていうかそう言っておいて人から
「そんなことないよ~可愛いじゃん」って
言われるのを計算していることが多いようです。

あと同じようなことで太っていない人は
「わたし、やせてないし・・・」とは言っても
「わたし、デブだし・・・」とは言わないですね。
自分を卑下するにも
そこまで思っていないことは口にしないし
そこにプライドを感じます。

会場は前回に続き、リトルモア地下という普通のビルの地下で、
開演前に地震が起きたときのレクチャーがありましたが
ここで震度5の地震があったら
相当恐怖を感じるだろうなぁと
別の意味での緊張感もありました。

「ブス会」というだけあって
出演者は全て女性で、
ハウスクリーニングのパート4人
(前田、鈴木、吉岡、小島)のお話です。
前田:リーダーで世話女房タイプ
鈴木:自分の居場所を確保する為に策を弄する小市民タイプ
吉岡:仕事に熱意がない、チャラチャラした感じ。
小島:仕事の覚えがよく世渡り上手だが腹黒い。

実際こういうことってあるんだろうなぁって、
さっきまで仲良くしゃべっていたのに
いなくなった途端、その人の悪口を話始めるっていうこと、
鈴木はそれで相手を貶めることによって
相対的に自分を上に置いて
居心地のいい居場所を確保するのに
四苦八苦していて
見ていて可笑しいんだけど
身につまされる部分も多くて
ある意味、どんな話よりもリアルさがありました。

普段は吉岡がみんなの話のタネにされていて
一番打ち解けていない感じなんだけど
最終的には誰とも衝突しない位置にいて
案外こういう人の方が敵をつくらないものなのかもしれません。

小島は週刊誌のライターで
この職場での出来事を面白おかしく記事にしていて
裏表のある人物で
自分は一番この人に近いなぁと思いました、
たまに職場の人のことを書いているのも似ているし
一種のシンパシーすら感じました。

こういう女性だけの身近な素材のお芝居を観た後は
もし自分が女で生まれてきたら、
ってことをよく考えます。
それなりに上手く立ち回れそうな気もするけど
連れトイレとか面倒くさくてしないから
付き合い悪いって仲間外れにされそうな・・・って
今とほとんど変わらない状況になりそうで
男でも女でも性根はそうそう変わらないものですね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿