事あるごとにSDGSが喧伝されているが、
現実的、具体的な実行には程遠い気がする。環境保護の観点からは、化石燃料の使用を抑制するもしくはなくすことが最重要だと思うし、それに向かっての将来への筋道を明確にすべきだと思う。脱炭素だ、レジ袋廃止だ、ペットボトルだ、ストローだ、スプーンだ、発泡スチロールだ、リサイクル・リユース・リデュースだなどと掛け声だけは聞こえてくるが、根本のところはそれほど変わらないし、効果も上がっていない気がする。
SDGSは国や企業のイメージアップの道具になっている。
本当に本腰でSDGSをやろうとしているのかは疑問である。世界が周囲がみんながやっているから少しはやる姿勢を見せるかぐらいの意気込みである。人気取りの一貫にも見えてしまう。環境問題ばかりに特化しているのもなんかおかしい。ほかにもやらなければならないことはたくさんあるはずである。項目だけでも17個もあるのである。ほかの項目はどうしたんだろう。掛け声ばかりと言われる所以である。SDGSを叫ぶなら、その事業がどれほどの効果があるのかを明確にすべきである。
自動車も同じような気がする。
世界的には電気自動車へのシフトが進んでいるようだが、動力に使う電気はほとんどが化石燃料で賄われているし、電気自動車そのものの製造には昔と変わらず大量の化石燃料を必要としている。新車にすることは大いにSDGSに反する。今の自動車は100万キロ以上走っても問題なく機能する。整備さえすれば300万キロ以上も可能であり、日本の中古車は旧型でオンボロであっても海外で現役で大活躍している。
今所有のの自動車を最後まで乗りつぶすのがよっぽどSDGSでもある。
今のガソリンエンジンもまだ改良の余地があるし、脱炭素のガソリンエンジンだって開発可能である。ハイブリッドエンジンだってまだ改良の余地があるし、ディーゼルエンジンの改良だって燃費を向上させてSDGSに貢献できる。日本はこちらの方向で先頭を走っていたのになぜ断念したのかよく分からない。結局世界の風潮と大きな流れに押し流されてしまったのだろうが、遅ればせながら後ろをくっついている感じがぬぐえない。そして、情けない気がする。
昔であれば海外は日本の技術についていけなかった。
今でもハイブリッドエンジンは海外の技術力で製造することは難しいようだし、製造しても日本製ほどの能力を発揮できないようだ。そのために海外はハイブリッドをあきらめて電気自動車にシフトしているのが実体だと思う。電気自動車は電池の開発に目途がつけば複雑なエンジンは必要なく、モーターだけである。下手をすると、組み立て技術だけで自動車を製造できる。だからと言って、先ほども述べたように総合的には何も脱酸素にはなっていない。
日本の技術力で世界を牽引してゆく気概はないのだろうか?
セラミックエンジンは、ガスタービンエンジンは、水素燃料エンジンは、焼玉エンジンは、どうなったんだろう。何もそのまま駆動力にする必要はない。発電機としてエンジンを回し、その電気で走るのである。画期的な高性能のエンジンさえ開発できれば不可能なことではないはずであり、こちらの方向で進めば少なくとも先頭集団を走ることはできる。燃費の面でもSDGSに貢献できるし、このエンジンは小型の高能率の発電機としていろんなところで活用できる。
日本は早くから太陽光発電や風力発電に飛びついたが、
今のところ普及は進んでいないし費用対効果さえ疑わしい。時を経て大量に発生する使用済みの太陽光パネルの処理や、大型の発電施設の維持に困っている状況である。私は将来は発電施設は小型化・ネットワーク化していくと思っている。原子力、水力、地熱なども有力である。問題は、これらをネットワーク化することと、蓄電して輸送できる技術だと思う。その有力候補が水素燃料である。電気さえあれば水素燃料を作ることができる。ただ単なる私の妄想であろうか?
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