オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

防衛力強化と増税

2022年12月17日 | Weblog

岸田首相は防衛力強化のため増税が必要だと言う。

 防衛費は安定的な財源で賄うべきであり、借金は妥当ではないと言う。今を生きる我々が将来世代の責任として対応すべきものだと言う。しかし、庶民レベルでよく考えてみるとおかしいと思う。賢明な主婦が家計が苦しくなったと言って問題解決のため収入を増やすことや借金することを最初に考えるだろうか?怠惰な主婦は安易に夫の稼ぎが悪いと不満を言い、安易に借金でその場をしのぐのだろうが、普通の主婦でさえこの解決法は最後の手段である。

まずは、現在の家計の状態を見直すのだろう。

 そして、やり繰りできるところや無駄なところを見つけて不足分を補う努力をするだろう。普通の主婦はほとんどこれによって何とか問題を解決している。賢明な主婦はこれに計画的な過去の貯蓄分を充てて問題解決するだろう。自分たちの生活を見直して必要性の少ないものを優先的に削減して出費を少なくするのだろう。また、全体の無駄な部分を少しずつ削って費用を捻出するのだろう。それが当然の常識のど真ん中なのではないだろうか。

政府は新しい事業を始める時にその分を付加増強するのが常だ。

 財政は常に膨れ上がるばかりである。「スクラップ アンド ビルド」と言う言葉がある。何かを新しく築く時には古いものを廃棄しなければならない。このスクラップの部分をなくしてつぎ足すばかりでは出来上がったものは化け物になる。人間や生物でさえ新陳代謝を繰り返して生命を維持している。取り込むばかりではどうしようもないのは自明の理のはずである。どうしてそれが理解できないのだろう。

まず、政府は日本国の全体を把握していないのだろう。

 どこをどうすれば予算が削減できるのかを全く調べようともしないし、どこに無駄があるか、必要でない予算が浪費されているか、効率化ができないのか、問題を抱えたまま放置されていないかが掌握できていないのだろう。そこの部分はそのままにして、新しくつぎ足すことしか考えない。足りない部分は借金することしか頭にない。そんな政治がずっと続いている。そして、借金の山を抱えている。もうそろそろ考え直さなければならないと切に思う。

国会の予算審議で、予算に関する議題がほとんど出ない。

 各省庁から出てきた予算案に対して問題点を追求することはほとんどない。ただ与党を追及するだけの問題を持ち出して時間は無為に過ぎてゆき、最終的には時間切れで年度予算案はほとんどそのまま承認されている。予算案を提出するのは財務省であろうが、この頃は財務省も嫌われ者になりたくないのか、切り込んだ予算削減対策に踏み込むこともない。反対に財務省は予算規模のさらなる増大にご執心である。

年度の予算要求は恒例行事と化している。

 そして予算が通れば大手を振って予算を使い切る仕組みが出来上がっている。余剰が出るということは予算編成が間違ったことと同意義になっている。予算計画と執行計画もほぼ同じになっている。本来であれば、予算には安全率がかけられていて多めに組まれているはずである。余ったり不要になった部分はどうしているのだろう。それを集めるだけでも防衛予算が捻出できる気がする。

それを岸田総理大臣がやるわけではない。

 各大臣に、各大臣の下の官僚に、そして各お役所や各地方自治体に検討させるのである。そんなことは一切せずに、毎年増税し、借金である国債を発行することばかりやってきているのである。全体が膨らまないと経済活動が停滞すると思い込んでいるようである。これ以上膨らむといずれかは破裂してしまうが、破裂するまで気づかずに続けるしか能がないのだろうか。情けなくなってしまう。


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