オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

なんとなくリーズナブル

2023年11月13日 | Weblog

テレビでグルメ番組をやっている。

 出演のタレントが、料理の値段を聞いて「とってもリーズナブルな価格」と言っている。私には何がリーズナブルなのか解らない。そもそも、リーズナブルとはどういう意味だろうと思ってしまう。リーズナブルとは理にかなって納得できることである。何が理にかなっていて何を納得しているのだろうと疑問が湧いてくる。どう考えても「なんとなくリーズナブル」であり、感覚的に言葉を発している感覚しか無い。

日本人は言葉に翻弄され過ぎると思う。

 特にカタカナの外国語の使用は混乱しまくっている。ほんとうの意味を理解しないで感覚的に使っている場合が多い。しかも、カタカナの外国語を使うことがカッコよくて最新の最先端の新しい概念だと思いこんでいる。私はいつもそんな場面に出くわすと首を傾げてしまう。もっと言葉を大事にしたいものであり、安易なカタカナ語は使わないことだと思う。もし、使うにしても日本語で何のことだろうと理解して使うべきである。

理にかなっているとは、自分なりに何らかの分析をしているのだろう。

 比較する対象があって、それに対して理にかなっていると判断しているのだろう。比較対象は数が多ければ多いほど分析結果は正確になる。一体どれほどの比較対象を準備して理にかなっていると判断しているのだろう。どう考えてもそんなふうには思えない。全然リーズナブルではないのである。もし本当にリーズナブルであれば周囲の者にも納得できる説明ができるはずである。自分でも納得していないのに他人に理由を説明できる訳がない。

「リーズナブル」に妥協はない。

 納得行かないことには徹底して反対し、拒否する姿勢でもある。金の話で言うと、不必要なものには一銭も払わない根性である。例えば、銀行の振込手数料で、片方が有料で、片方が無料であり、結果が同じであれば、絶対有料は使わない頑固さである。たとえ交通費を払ってでも無料の銀行で振込をする。そんな価値観で行動すれば、社会はリーズナブルな方向に変わってゆく。これが本当のリーズナブルである。

日本全国にある自動販売機も全然リーズナブルではない。

 便利だと思って使っているのだろうが、通常の店舗で買えばもっと安い値段で同じものを手にすることができる。リーズナブルに徹すれば日本国中の自動販売機は駆逐されてしまう。それなのに街中に自動販売機が溢れているのはリーズナブルに徹することのできないいい加減な人達がたくさんいるからである。便利だと思っている幻想に無駄なお金を使っていることになる。

缶飲料やペットボトルの飲料もリーズナブルでない。

 容器代がほとんどであり、中身の飲料代は微々たるものである。しかもその容器は使い終わった途端ゴミと化す。壮大な無駄であるが、これが通常になっている。SDGsが叫ばれているが、この辺から変えていかなければならないのでは無いだろうか?購入のための容器を準備して、これに充填してもらうような仕組みを作ることが本当のリーズナブルである。食品の包装も同じだと思う。容器を持参すれば不要なのである。

ヘルシーだダイエットだと言葉では言うが、

 何がヘルシーなのかダイエットなのか理解できない。ヘルシーとかダイエットといえば、私は病院の病人食を思い出す。あれこそ本当のヘルシーでダイエットな食事なのだろう。街中の有名なレストランで、ヘルシーだダイエットだと言われてもそんな料理は食べようとも思わない。これもまたなんとなくの個人の感想であり、中身は何もない。健康な市民は食事の摂取量を制限するのが先決で、料理そのものがヘルシーでダイエットである必要はない。

日本の国には無駄が多い。

 特にサービス部門で必要以上のサービスがあり、お客に対してやり過ぎの気遣いをしている。フードロスが多いのも、流通段階での厳しい基準も、旧態依然たる慣習も、下請け叩きの無理な納入検査も、不必要な形だけの会議なども見直す必要があるのではないだろうか?問題点があっても無視して改善せず前例踏襲で済ませてしまう壮大な無駄もたくさんありそうである。

日本国の経営をもっとリーズナブルにしようではないか。

 リーズナブルとは何かをもう一度見直してみよう。少なくとも自分で納得できて、周囲のものを説得できるような方法を見出して、国民全員が冷静に前向きに行動できるような社会を作り出す必要がある。納得できなくても安易に妥協してそれでいいと思い込んで皆でぬるま湯に浸かっている限り前向きの発展はないし、何も変わらない。これが日本独特の文化だと思っていては日本以外の世界の国々とは対等に競争はできない。


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