宮崎県知事にそのまんま東氏が当選した。
どう考えても知名度だけで当選したとしか思えない。マスコミの申し子である。しかも知名度だけで実力にしても実績にしても県知事としての資質と能力には程遠いものがある。私は宮崎出身で県知事選に興味もあったが、そのまんま東氏に関する情報はコメディアンであることと週刊誌を騒がせたことくらいしか知らない。
それでは、外の候補者を知っているかというと、
外の候補者はもっと知らない。優秀な対立候補が出現できないことが嘆かわしい。大差をつけてのトップ当選だと言う。20代から40代の人達が知名度だけで投票し、その他の人達も既存の候補者に失望し落胆しきって彼に投票しているようだ。陰で悪いことをするような既存の官僚出身よりも親しみがあり解り安いタレント議員のほうがいいという判断だろう。実力も実績も二の次だ。知事になったら本名を使うだろうが、本名になったとたん「あの人だぁれ?」と言われないように・・・。
知名度は二種類あると思う。
単に話題を集めただけで有名になった人と、実力と功績で有名になった人である。そのまんま東氏はどう見ても後者ではない。そこのところを知っていて選挙民があえて選んだのだろうか?選挙民が県政の将来をしっかりと考えて真剣に投票したと信じたいが私個人としてはどうしても信じられない。あとはそのまんま東氏の実力と能力に期待するだけである。
知事になったからには、
少なくても与えられた状況に対して正常な判断ができることを期待したい。奇抜で突飛なことは話題性があり注目度は高いが禁じ手である。政治の世界は本来は石橋を叩いて渡るような慎重さが必要である。多くの人達の代表として責任を任されているのであるし、自分の任期は決められてその任期間を問題なく務めなければならない。過去も未来もつながないといけない。
タレント議員の輩出は革命的ではある。
過去にもいわゆる「タレント議員」は輩出したが、いろいろな問題も起こした。何でも変えればいいのではなく、変えるべきところは変えなければならない。しかも地道にコツコツとやるのが通常である。地道にコツコツしか変えられないのである。何でもかんでも手当たり次第変えたら政治は頓挫してしまう。そして、常識的な平均点が取れればほぼ合格と思わなければならない。知名度で選出されて知名度に応じたパフォーマンスをしようと思うのは迷惑以外の何物でもない。
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