総理大臣の独り言

新型コロナの緊急事態宣言中に国会議員が東京・銀座のクラブに深夜まで滞在していた問題で、総理大臣がつるし上げを食らっている。

　しかし、よく考えると、いい年をした大人が、さらに国会議員たる者が行う行為としては常軌を逸しているし、その後の対応も虚偽を重ねて、もはや救い難き状況を呈している。困ったものであるが、これが国会議員の本質なのかもしれない。程度の差はあれ与野党を超えて国会議員にはこのような体質を保有しているのだろうと推測する。過去に傷を持つ者は与・野党にかかわらず一蓮托生なのである。過去の関連事件を見てみても同じようだと思われる。そしてこれが議員の特権だと勘違いしている。

それなのに、野党は国会で総理大臣の責任を問うている。

　私が思うに総理大臣の直接の責任はないだろう。子供でもあるまいし、いい大人がこんな行為を犯していて、しかも言い逃れのために嘘までついている。これはどう考えても個人の責任である。個人の責任を徹底的に追及してどう処罰するかが総理大臣の責任であろう。厳正に処分することが総理大臣としての職務である。たぶん、このような事例は他の議員にも散見されるのだろうが、見つかっていないだけで、議員であれば誰しも心当たりがあるのが真相かも知れない。

そういう意味で、厳正に処分することが見せしめにもなる。

　見せしめと言うと前時代的な感覚を持つが、ある意味では重要なことである。そして、もっと言うと全ての倫理に反する行為は徹底して排除すべきなのである。これを見過ごしているために、この見過ごした情報をネタに「公開するぞ」と脅して議員個人の権限の行使を制限して勝手に自分の思うように制御している訳の解らない集団がいる。こんな人達を許してはいけないのである。これを機会に過去に犯罪に近い行為を行ってきた議員は正直に白状してこんなしがらみを清算すべきなのである。

総理大臣としては、

　今の状況でははっきりと言えないだろうけれども、「こんな議員を選挙で選出したのは国民であり、こんな議員を国政に送り出さないで欲しい。」と正面切って国民に訴えたらいいと思う。こんな国会議員ばかりでは国政を正常に運営することはできないと訴えたらいい。そんなどうしようもない議員達の中から人選しなければならない総理大臣は頭を悩ましてしまう。有能な人材が不足しているのである。有能な人材を選出するのは日本国民に他ならない。

内閣の人事で選出された人達がとんでもない事件を続出している。

　総理大臣としては当選回数の多い人はそれなりに国民の信任を得た人物だと評価する。しかし、その人物が次々と問題を起こす。それも前向きな問題ではなく、どうしようもない後ろ向きの問題で、なおかつ人格いや一人の一般社会人としてあるまじき行為を犯して人間性を疑うような行為を繰り返している。いい加減にして欲しいと思うのは私だけではないだろう。もうこれくらいにしてもらいたいものである。