オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

事実の裏側

2023年08月08日 | Weblog

メディアは報道の自由があると盛んに強調する。

 よく考えると、報道する自由もあるが、報道しない自由もある。しかし報道しない自由についてはあまり問題にならない。メディア側で勝手に決めているし、報道したいものを報道し、報道したくないものは報道していない。そして、報道したこと及びその内容に対する意見なり非難なり圧力なり強制なりが働くと徹底的に反発して「報道の自由」を主張する。時には裁判沙汰も辞さない勢いである。

メディアは何を基準に報道内容を取捨選択しているのだろう。

 大衆の人気か、金儲けか、正義感か、体制批判か、法令順守か、人命尊重か、平和主義か、その他いろいろとあるだろうが、記事を見ているだけではその裏側は解からない。目の前にあるのは記事そのものである。その判断はもともとは読者側にある。それを推測しながら記事を読まなければならない。そして、記事に書かれていない部分の事実もあることを認識しなければならない。我々はそのことを忘れてしまっている。

報道の自由に対して読者の側にも自由がある。

 通常は知る権利と思われるが、知らない権利もある。知る必要のないことは拒否してもいいのだし、最初から知らない振りをするのも自由である。そんなことを考えると、現在のメディアはあまりに一方的であり一方通行である。もっと言うと、大量の有象無象の情報を垂れ流しているだけのように見える。我々読者はこの情報を無視するか、チャネルを変えるか、電源を切るしか選択肢はない。情報化(ネットワーク)社会にあってこの部分は変革が必要なのではないかと思っている。

特にひどいのがテレビであり、ラジオであり、新聞であり、週刊誌である。

 出された記事に対して、通常の読者が取捨選択または意見を述べる機会は皆無である。その記事を読んで読者が感じたことはフィードバックされることはほとんどない。中には読者が参加したり読者欄があったりするが、これも記事の一部である。どんな生の声が届いているかもわからないし、記事を通して知る読者側としてはどんな生の声が届いているのかは全くわからない。たぶん、ひどい誹謗中傷もあるのだろうし、真っ当な意見もあるのだろう。

報道の自由とはまさに、ありのままを伝えることであろう。

 そういう意味で、メディアは報道の自由を実現していない。自分達の欲求を満たすための権利を主張しているだけに見える。当然自分達に不利になる情報や、世間に受け入れられないだろう情報や、過激な体制批判の情報や読者からの誹謗中傷などもあまり伝えられることはないのだろう。その裏側の負の情報の中にも伝えるべき真実があるのだろうし、伝えるべきであろうと思う。表と裏が知らされて初めて冷静な判断ができると思う。

フェイクニュースがある。

 何でもかんでもフェイクニュースにしてしまうが、果たして本当に「フェイク」なのかはわからないままである。フェイクフェイクと言う前に、やるべきことは情報源を確かめることと、その信頼性を確認することだろうと思う。それが、メディアの本来の仕事だと思うが、メディアが反対に発生したフェイクニュースを拡散している情けない有様である。そうでないならフェイクニュースがフェイクであることの確信を与えてくれる報道こそ必要なのではないだろうか。

著作権問題がある。

 現在の著作権の考え方は、この高度の発展した情報化社会の中にあって時代遅れだと思う。主体が「物」を中心に制度化されている。「物」のないディジタル情報については未だに不完全だと思う。理想は、情報のやり取りをした時点で著作権の受け渡しをすべきだと思う。著作権を主張するなら、その情報に著作権があることを確認できなければならない。とりもなおさず情報源を明確にすることだと思う。

個人情報保護の問題がある。

 個人情報は必要なのであり、情報化社会で最も重要な情報でもある。個人情報をネット上で扱うことを制限するのは情報化社会に反抗している。問題は個人情報を悪用することを排除しなければならない。個人情報が流通しても悪用されない社会が理想である。そのためには、個人個人が自分の個人情報がどのように扱われているのかを確認する手段を確立することだと思う。金庫にしまって使わないでは本来の意味がなくなってしまうし、秘密裏に水面下で流通し悪用されることになる。

このように考えてくると、

 ネットワークシステム側に問題があり改革すべきだと思う。現在の高度なディジタル社会においてこの改革は可能であり、改革しないと将来の情報化社会の発展はない。一つ一つの発信されたデータに発信者、著作権、個人情報、秘密情報などのタグをつけるのは大変かもしれないが、そして、情報のやり取りのたびに必要な処理がなされる環境を作り上げるまでには遠い道のりかもしれないが、一歩一歩進むしかない。


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