時々コンピュータやスマートホンの操作法を聞かれることがある。
丁寧に教えているつもりだけれども、なかなか理解してもらえない。それよりも前に何が問題なのか、何をしようとしているかさえ分らないことが多い。よって、警察ではないがまずは事情聴取からである。時には自分が何をしているのか、何をしたいのかも不明確で、とにかくコンピュータやスマートホンが思い通りに動作してくれないとただ文句を言っている状態である。私にすれば、人間の思い通りに動くコンピュータがあればノーベル賞ものだと思っている。
まず、最初の障壁は、私の操作は間違っていないと頑強に主張することである。
間違っていなければ正常に動作するはずであり、異常であるならば、コンピュータが故障しているのか操作が間違っているかである。どう考えてもコンピュータは正常に機能している。そうであれば、無意識であっても誤操作であっても何らかの間違った操作をしているに他ならない。よく「何もしていないのに突然になった」と言う。コンピュータは何もしなければそのままの以前の状態で動き続けるはずである。
次に、「私は悪くない」と言う。
誰も犯人捜しをやっているわけでもなく、責任を追及しているつもりでもないのに、「絶対そんなことはしてない」と言い張るのである。これでは、故障探求もできない。何をやったのかを詳細に問い質すけれどこれが警察での取り調べとでも勘違いしているのか、なかなか自白してくれない。仕方ないので考えられるすべての原因を点検することとなる。「これをやったらこうなった」と過去の記憶ではっきりできれば無駄な労力を使うことはないのである。
次に人の話を最後まで聞かないことである。
ひとつのことについて問題解決しようとしているのに、関係ないあれもこれもと引っ張り出してくる。そして途中に新しい操作メニューを見つけると、「これは何ですか?」と質問攻めである。変な知識を与えて弄り回されたら滅茶苦茶になってしまうので、「ここは触らないで下さい」と念を押して警告を発している。こういう人に限ってコンピュータの中をあれこれ弄くり回している人が多い。そして、自分で何をやっているのか、何をやったのかさえ覚えていない。
通常は故障原因は一つのはずである。
複数の故障原因があると故障の回復も難しくなる。それでも一つずつ解決するしかない。ひどい時には回復不能で、すべてを真っ新にしてインストールし直すしかない。通常の使用状態でそんな現象が起こることはコンピュータそのものの故障でない限りほとんどないはずである。解からないことはやってはいけないし、解からないなら実行する前に中止することである。そうすれば新しいものが取り入れられることなくコンピュータは以前のまま動作するはずである。
よくあるのが、ネットにつないで使っているときである。
ネットからいろいろな勧誘や紹介や警告のポップアップが出てくるが、皆さん真面目なものだから出てきたものには対応してやらなければならないと思い込んでいる。そして、言われた通りに指示に従って最後まで操作してしまう。まるでATM詐欺の現場みたいな様相である。そして、とんでもないことになっている。その残骸と思われる使っていないものがあちこちにあって、時々悪さをしている。最悪の場合には金銭を振り込んだり引き落とされたりしている。
スマートホンを最初に契約すると様々なオプションがついてくる。
当初は無料だからと販売員の勧めに応じて同意するが、無料期間が過ぎると自動的に料金が引き落とされるようになるが、解除の手続きをしていないので、知らない間に利用していないにもかかわらず引き落とされている。たぶん、日本中でたくさんの人達がそのままほったらかしで不要なお金を取られていると思われる。是非、契約時の設定を一度見直してもらいたいものである。何も通信会社を儲けさせることはない。
早とちりは偏った思い込みの結果に他ならない。
早とちりによる間違った行動を修正するには、自分の行動をもう一度冷静に見直すことと、周囲からの意見を謙虚にまずは取り入れることである。その都度自分が何をしているのかを認識しながら行動していれば、目的と方向が明らかになりその記憶も明確になる。何となくや気分でというのが一番厄介であり、その思い込みを頑なに固執するのも困ったものである。わが身に振り返って大いに反省したいものである。
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