オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

AI再び

2023年07月01日 | Weblog

またまたAIの話である。

 AIの出力されたものは、既製品であり既成事実を組み合わせてもっともらしく作り出されたものである。この結果を利用するにあたって、人間は自分でこれをカスタマイズしなければならない。このカスタマイズする部分が人間のやることであり、この過程がなければAIの結果は使い物にならない。このことは以前にも何度も書いてきたことであるが、もっと違った観点から書いてみたいと思う。

AIも一種のロボットである。

 ロボットには三大原則がある。①人間に危害を与えてはならない。②人間の命令に従わなければならない。③自己を守らなければならない。以上である。この原則に従うと、人間に危害を与えてはならないのである。人間に危害を与えるロボットは、原則からすると抹殺し排除されなければならない。それなのに昨今のメディアはAIに怖れをなしている。人間を超える存在として語られている。

そんなAIは人間の役に立たない。

 AIの開発の仕方が間違っているのであり、AIが開発途上で未熟なのである。開発者の技術が稚拙で、欠陥のままで世に送り出しているとも言える。もっと言えば、裏方の開発者のプログラミングの作法や考え方さえ見えてこない。AIがなぜそのような結果を出したのかは開発者の意図に左右されるし、採用する大本のデータはそのデータの制作者(人間)が自ら作り出したものである。

AIに人が殺せるか?

 例えば、車の自動運転にAIが採用されたとして、危険に遭遇して、片方の回避策は人間が一人死に、もう一方の回避策は人間が5人死ぬとして、どちらの方策を選択するかと言う問題で、一人死ぬ方を選択した方が最良策だと思われるが、これは判断が正しければ人間を一人殺してもいいという結論になっている。が、AIとしては間違った結論である。本当の正解は機能停止して、決断をしないことである。人間に危害を与えてはならないのである。

これと同じようなことがAIにも適用される。

 100人の人が賛同し、一人の人が反対している場合、AIにどっちを選ばせるか、これを選ばせているのは人間の作ったプログラムである。しかし、100人の意見を採用した場合、一人の反対意見を抹殺していることになる。意見を抹殺された一人の人間に危害を与えているのである。賛同者が千人であろうと、一万人であろうと同じである。一万人だったら許されるわけではない。AIのできることは多数派も少数派もその他の意見も同時に提示することであって、数字と確率で決断した結果を提示することではない。

一万人の主張とたった一人の主張とどちらに希少価値があるか

 一万人に対抗して堂々としっかりとした主張ができることはそれだけでも価値がある。そして、この一人の主張こそが重大な真実を突き付けている。一万人にとってもこの主張は大切なはずである。切り捨てる訳に行かないし、切る捨ててはいけないのである。AIがやることはこの両方の主張を同じように提示することである。一人の人がこのような貴重な意見を述べてます、という事実を見逃してはならないのである。

AIから提示された情報に基づいて決断するのは一人の人間である。

 もしかしたら一人の少数意見を採用するかもしれない。それでもいいのである。何が正しいかは数字や統計では決定できない。現状を解かりやすく説明するための手法に過ぎない。はっきり言うと、AIは決断してないのであり、統計的な確率で表現しているだけである。これを人間がAIの出した結論と思い込んでいる。ここの部分が間違いのもとのような気がする。確率の高いものを正しいと推測し結果として提示しているだけで、間違いである確率は無視されている。

AIの出した結論は既製品である。

 既成事実を組み合わせてまことしやかに表現しているに過ぎない。まことしやかに表現させているのも人間であり、作成したプログラムによって動いている。このプログラムを変更すればいかようにでも結論を操作することができる。と言うことは、結論は正しそうに見えても100%正しいわけではない。少なくとも現時点での標準的な一つの結論に過ぎない。そこを間違わないようにすべきだと真剣に問いかける努力を惜しまないようにしたい。

AIが人間の仕事を奪うと危惧する人達がいる。

 そんなことはない。AIによる出力が増えれば増えるほど、人間はその出力をひとつひとつ吟味していかなければならないし、そこに人間しかできない個性的かつ斬新で創造的な未来を予測する能力が発揮される。仕事は増えていかなければならない。ただし、単純作業の繰り返しのような仕事はAIに任せればいい。結果がわかりきっているのに人間が介在することはなくなる。かえって膨大で複雑な業務を飽きもせず、サボリもせず、迅速・正確に繰り返し行う能力を発揮してくれる。人間の働き方を変えていかねばならない。AIの出した結果を吟味できないような人間は使い物にならないのである。人間本来の能力が問われるのである。


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