先の記事で日頃の思いの一端を書いた。
書けば気が晴れるかと思ったが、あまり気は晴れずかえって気分が悪いのは何故でしょうか。
来年の皇室カレンダーの順番が違うのではないか、と物議をかもしている。
カレンダーの構成。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/61/017b043a5ca5d785243574c495e9d272.png)
雅子皇后の前の月に引退した上皇上皇后後夫妻が登場するのはケシカラン、
上皇上皇后御夫妻の後ろに若き日の上皇后と清子内親王のツーショット写真があるのもケシカラン。
と、言うのだが、
では、そういう人達は上皇上皇后御夫妻の登場はどの月だったら良かいと言うのだろう。
皇室身位令
上皇后、皇后の順序がオカシイ。と言う人は皇室身位令が頭にあるのでしょう。
皇室身位令は昭和22年に廃されているが、現在でも慣例として残っているようだ。
参考資料
皇族身位令明治43年3月3日 皇室令第2号 第一章 班位 第 一条 皇族ノ班位ハ左ノ順序ニ依ル 第一 皇后 第二 太皇太后 第三 皇太后 第四 皇太子 第五 皇太子妃 第六 皇太孫 第七 皇太孫妃 第八 親王親王妃内親王王王妃女王 第 二条 親王王ノ班位ハ皇位継承ノ順序ニ従フ内親王女王ノ班位亦之ニ準ス
前項ノ規定ニ依リ同順位ニ在ル者ハ男ヲ先ニシ女ヲ後ニス第 三条 親王妃王妃ノ班位ハ夫ニ次ク内親王女王ニシテ親王妃王妃タル者亦同シ 第 四条 故皇太子ノ妃ノ班位ハ皇太子妃ニ次キ故皇太孫ノ妃ノ班位ハ皇太孫ノ妃ニ次ク
親王王ノ寡妃ノ班位ハ旧ニ依ル第 五条 摂政タル親王内親王王女王ノ班位ハ皇太孫妃ニ次キ故皇太孫ノ妃アルトキハ之ニ次ク 第 六条 皇太子皇太孫皇位継承ノ順序ヲ換ヘラレタルトキハ其ノ班位ハ皇太孫妃ニ次キ故皇太孫ノ妃アルトキハ之ニ次キ摂政タル親王内親王王女王アルトキハ又之ニ次ク 第 七条 従来ノ宣下親王ハ其ノ宣下セラレタル順序ニ依リ王ノ上ニ列ス
皇室身位令に則せば、確かに上皇后が皇后より先に来るのはオカシイ。
皇族のTOPは皇后である。
しかし、上皇の身位はどうなのか。上皇は皇后より上なのか、下なのか。
皇室身位令に上皇についての規定が無い。
規定がないので皇后より先に登場しても、全く誤りとも言えないだろう。
その上皇に「夫婦としてくっついて登場しているだけです。」というのなら、上皇后が皇后より先に来ても全くの誤りとも言えないのではないでしょうか。
しかし、このカレンダーは嫌ですね。
身位問題はさておいて、天皇家を一家族という目でみれば、
家族の集まりで子や孫がお祖父ちゃんお祖母ちゃんを大切にして真っ先に良い場所に座らせるということはよくありますし、そのような家族は傍からみていても気持ちが良いものです。
3月4月に上皇上皇后が出てくるのは、そのように「家族から大切にされているお祖父ちゃんお祖母ちゃん」という観点からは良いと思います。
が、9月10月に出て来るのは、やり過ぎでしょう。
年寄りが出しゃばる家族はたいていどこも揉めています。
9月10月は皇嗣殿下妃殿下に登場していただくべきだったのではないでしょうか。
身位問題を抜いても、なんだか変で嫌な雰囲気のカレンダーだと私は思います。
いったい、誰が企画したのでしょうね。