夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

音の履歴(その5)~FMと「ベストヒットUSA」~

2009-12-17 06:38:41 | 音楽
前回「次回はついに!」高校生になってからのことを書こうと思ったのですが、
中学校時代の音楽のことを少々。

地元のNHKのFMリクエストアワーは引き続き聴いていました。
確か平日の帯で午後6時から1時間ぐらいと、土曜日の午後3時から3時間ぐらいだったでしょうか。
特に土曜日のは、昼に学校から帰ってきて、明日は日曜日だという開放感で聞いていましたから、
とても楽しみでしたね。
毎回生放送かつ公開放送でした。
NHKの教室ぐらいのスタジオの前のほうに、司会の男性アナウンサーと女性アシスタントが座り、
向かい合わせにパイプ椅子が並んでいて、見学者の座って見ているといった感じでした。
曲がかかっているときは、基本的に見学者のスタジオの出入りは自由。
友達と一緒に結構行ってましたね。そのときは、エアチェックができないのが難点でしたが。

地元のNHKはFMの聴取率が高く、民放FM局もなかったこともあり結構な人気番組で、
今思うとローカル局のFM番組としてはかなり贅沢なことをやっておりました。
印象に残っているのは、そのリクエストアワーの放送日に
たまたまコンサートでやって来ていた浜田省吾のコンサート会場の楽屋にインタビューに行ったときのこと。
(もちろん生中継)。
「トレードマークのサングラス外してください」というミーハーなリクエストをする女性インタビュアー。
「ああ、いいですよ。」と気軽に応じるハマショー。
「きゃー パッチリした目がちゃんとありますぅ。」と女性インタビュアー。
そんなやり取りがしっかりと放送されていました。

あと、半年に1回ぐらいゲスト歌手を呼んで、番組中で1時間ぐらいライブを放送したりもしてましたね。
そのライブで思い出されるのは、当時好きだった上田知華+KARYOBINのライブです。
ピアノの弾き語りをする上田知華に弦楽四重奏のKARYOBINのという変わった構成のバンド(?)でした。
上田知華のボーカルも好きでしたが、やはり彼女の作るメロディーが良かったです。
CaroleKingあたりの影響を感じさせる正統派のシンガーソングライターという感じで、
とにかく曲が良かった印象があります。
他の歌手への曲の提供も多く、
今井美樹の「瞳がほほえむから」や「PIECE OF MY WISH」の作曲者でもあります。

そのライブの前の週にたまたまそのリクエストアワーの公開放送を見に行っていて、
「来週、上田知華+KARYOBINのライブをやります。」と男性アナウンサーが紹介したとき、
放送中なのに思わず「やった!」と声を出してしまい、その男性アナウンサーから
「おっ!今会場から「やった!」と声が上がりましたねー。」と言われてしまい、
非常にこっぱずかしい思いをした記憶があります。
そのライブ会場に行くという手もあったのですが、
同じ県内の遠く市のイベント会場で行われていて、行くのが難しかったので
おとなしくラジオの前でエアチェックすることにしました。
シングルの曲はときどきFMで流れるものの、
まとまって曲が放送されることはまずなかったので、ホントうれしかったです。
CaroleKingあたりの影響を感じさせると書きましたが、
実際そのライブではCaroleKingの「You've Got A Friend」を歌ってました。
その曲がCaroleKingの曲であると知ったのは、かなり後になってからですが。
そのライブの最後に歌った「さよならレイニーステーション」とか好きだったなあ。

でも、中学時代はやはり洋楽中心でした。
小学校からFMを聞くようになっていたので、
中学校に入るころには興味は洋楽のほうに移っていました。
時代は1980年代に入り、MTVの時代となりました。
当時土曜日の深夜にテレビで「ベストヒットUSA」という番組をやってました。
司会はもちろん「小林克也です。」
アメリカのヒットチャートの紹介が中心の洋楽の番組でした。
主にビデオクリップの放送が中心でしたが、
ときどきミュージシャンがスタジオにゲストで登場することもあり、
その中で印象に残っているのは、シンディ・ローパーとRun-D.M.C.ですね。
特にRun-D.M.C.は、小林克也さんが「今ニューヨークで一番流行っている音楽は?」と聞いたときに
「流行っているのはRun-D.M.C.だけだ!」と言い切っていたのは特に印象的でした。
ええ、高校を卒業するぐらいまで毎週欠かさず見てましたよ。

話はそれますが、小学生の半ばぐらいまでは平日は8時には寝せられていましたが、
土曜日だけは特別に「8時だよ!全員集合」を見ていたので9時まで起きていました。
それが高学年になり、9時からの「熱中時代(教師編)」を見るようになって
寝るのが10時に伸び、さらに中学生になってこの「ベストヒットUSA」を見るようになったので、
だいぶ夜更かしになりました。
オールナイトニッポンとかも聞いていたのですが、
なにせ早寝の習慣がついている(今でも)ので、途中で寝てしまうことが多かったです。

このころに流行っていた音楽というのはイマイチ好きになれず、
FMでときどき紹介される70年代の音楽に興味を持つようになりました。
NHK-FMって国営放送らしく、イギリスBBCと結構仲がよかったらしく、
また、ときどき「BBCライブ」ということで、BBCが持っているライブ音源を放送してました。
そこでは、LedZeppelinとかGenesisとかのライブが放送されていて、
このLedZeppelinのライブは音が非常に良く、録音したカセットを繰り返し聴いてました。
LedZeppelinに関してはレコード録音の曲ももちろん放送されることがあったのですが、
もの凄く録音が悪い印象しかなかったので、このBBCライブの音源は貴重でした。

しかし、実を言うとLedZeppelinをはじめ、イギリスのバンドにはあまり縁がなく、
どちらかというとアメリカンロックに心ひかれるようになっていました。
平日の午後4時からの番組(番組名失念!)では、
比較的昔の洋楽を幅広く放送していたので、貴重なソースでした。
この番組でカーペンターズもウッディ・ガスリーもジム・クロウチも知りました。
(あ、ロックじゃないし、ウッディ・ガスリーは70年代ですらないし。)

耳にする音楽がすべて新鮮に聞こえていたとても幸福な時代でした。

(つづく。次回は、今度こそついに「卒業」です。)

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