今夜、福田新政権がスタートする。中々の調整型人事であり、これでは福田色が全く見えないという不満もあるだろう。逆の見方をすれば、安倍第二次内閣は、各派閥の調整のうえに成立していたということなのかもしれない。
この辺の状況については、これから少しづつ明らかになっていくことであろうが、自民党政治が、派閥の領袖或いは実力者といわれる人たちの手の内でしか動き得ないものであることの証であるような気がする。しかし、組織というものはそんなものだ。大いにそれぞれの派閥の力を競い合えばいいと思う。
福田新総理も中々の人物のようだ。ここでは、自分の主義主張を抑えて総裁選に協力してくれた、いわば論功行賞によって党4役ならびに各大臣を配置した。これからがお手並み拝見である。
政治評論家的な発言をする気はないが、時限爆弾はないか、官邸或いは閣僚から大きな問題が出てこないのだろうか。伊吹幹事長、二階総務会長の身辺は大丈夫なのだろうか。今回ひとたび問題が発覚すれば、総理ののらりくらりの答弁によっても逃げ切れるものはない。
兎に角、国民のための政治を一日も早く取り戻してもらいたい。そして、将来が展望できるような道筋を一刻も早くお示しいただきたい。
ただそれだけである。