民主党政権になって政治から官僚機構まで大いに改革されることを期待していたのだが、ここしばらくは党首、幹事長の政治資金問題だけが賑々しくマスコミを騒がせている。自民党時代には隠れていた野党民主党の政治と金だが、政権党になるやすぐにこの問題が大きく取りざたされてしまった。
非常に残念なことであるが、ご両人ともこの問題には正面から取り組んで解決してもらいたい。国の内外にはそんな小さなことではなく大きな問題が襲い掛かろうとしているのだ。
一つには日本だけ取り残された経済復興、株価の低迷、一向に進展しない領土問題、基地問題・・・日本外交は果たしてこれら近隣諸国と対等の立場で交渉していく能力ある人材はいるのだろうか。
戦後60数年にもなって、北方領土問題は進展する気配が無い。どうやら半永久的に帰ってこないような気さえしてくる。
領土問題ばかりではない。シベリア抑留者に対する謝罪と慰霊問題、この問題も未解決である。突然の参戦(日本ではこういわれているが、連合国の間では了解済みの話という)と民間人も含む64万ににも及ぶ抑留者そのうち飢えと寒さの為に6万3千人が亡くなったというのだ。悲惨というよりも非人道的な強制労働は、国際社会の中で充分に検証し謝罪を求めてもいいはずなのである。
民主政権にお願いしたい。国内問題をさっさと片付けて国際的諸問題に着手してもらいたいのだ。
まずは、民主党のナンバー1およびナンバー2の責任の取り方、場合によっては議員離職も覚悟して取り組んで欲しい重大問題なのだが。そしてクリーンなイメージを取り戻してもらいたい。政治資金が個人の蓄財に利用されるようなことは決して許されることではない。ましてや土地やアパート(マンション)に化ける錬金術は許されるものではないだろう。