晴耕雨読を綴る。

3.11から考え方を変えた。液状化と直下型地震に脅える日々。自然の驚異を感じながらも、共生と調和を求めていく!

日本に生まれてよかった!

2007-09-17 10:05:04 | 注目の話題

 今年だったか、アメリカでセミの大発生が起きたニュースがあった。数年前にはバッタの大発生も起きていた。何事もスケールの大きいのがアメリカだと感心して聴いていたが、その仕組みを解明した先生が静岡大学にいらっしゃる。吉村 仁先生である。

 まだ、その図書「素数セミの謎」を読んでないけれども、セミの大発生する仕組みについて、次のような仮説に基づき解明されたのだそうだ。米国には、セミは一種類しかいないのだそうだ。泣き声も当然皆同じ、何の変哲もないジージーという泣き声だけ、種別を区分する必要がないからなのだ。話はづっと遡って地球を覆いつくした大氷河期、セミも地中深くもぐっていて寒さから逃れ、生き延びたわけであるが、種の保存方法として決して生まれ出る時期を違えないために素数年に生まれ来る遺伝子というか何らかの本能的なものを授かったということである。詳しくは本を読んでほしい。

 その理論もさることながら、ここで私が言いたいことは、人間の情緒、感性というものは自然環境に大いに左右され、引き継がれていることについてである。これから盛んに聴かれる秋の虫、鳴き声、これもセミが一種類であると同じく、アメリカ、ヨーロッパ大陸には秋の虫もいないのだそうだ。

 花咲き乱れ、鳥はさえずり、夏にはいろんなセミの泣き声を聴き、秋には月を愛で、虫の鳴き声に耳を傾け、これらの自然との共生の中から日本人の感性の豊かさ、きめ細やかさが生まれてきたのではないかと吉村先生は説かれていた。

 なるほど、われわれ日本人は溢れるような自然の中で、清らかな水のめぐみを受けて生まれ育ってきた。こんなありがたい国はないとつくづく思えてきた。この自然を孫末代まで残さなければならない。そんな使命感を一人ひとりが持って環境保護に努めて行きたいものである。



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