今も昔も格差は当然存在している。当たり前といえば当たり前であり、今も存在するというインドのカーストほどのことではない。今騒がれている格差とは何なのかを考えてみた。
明治、大正、昭和、平成と年号は改まっても永きに渡って君臨した徳川幕府の幕閣の流れを汲む一握りの人たちが厳存していることも事実である。その遺産を食いつぶした家系、今も維持拡大している家系さまざまである。富、財産とは何なのか。所詮は高きから低き流れる水の如し、使えばなくなるものだ。
戦後、財閥解体と農地解放により企業も個人も等しく打撃を受けてしまったが、やはり財閥系は復活を遂げている。片や農業人は、大地主は何処えやら、知恵ある小作人(昔の話)たちの天下のような様相に見えてしまう。
格差はあっていいと思うし、仕方のないものと思う。しかし、今の格差の発生原因が、納得できないのだ。
まず第一に、派遣社員制度である。派遣会社は、早く言えば最も原始的なピンはね会社である。派遣会社の社員の資格はどうなっているのか?社会保険は(失業保険、厚生年金の三点セット)どうなっているのか。
第二にパート労働の拡散である。今国会でも問題にしようとしているが、今の若者たちは、気の毒に思う。ニートだフリーターだと悪い面だけ取り上げられているけれども、労働環境の見直しをしていかない限り、年金制度も少子化問題もひいては高齢者社会の安全安心も危ぶまれてくるのではないかと思う。
労使の対決、最近は全く姿を消してしまった。労使が対等の立場を確保するために組織したはずの労働組合、これがバブル崩壊後全くの御用組合と化してしまい、やたらと政治に偏りすぎているような気がしてならない。
今は昔の話、リクルート問題も政治が絡んでいた。善法も悪法も国会で作られるもの。悪いと気がついたときには速やかに改善処置をお願いしたい。
今朝の新聞には、NOBAに立ち入り検査がと一面に載っていた。拡大路線をとるとき必ずどこかに無理が生じている。ムリムダを省き順法精神を忘れずに!
今朝の一言追加であります。
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