カエルの親子（日本昔話より）

　昔あるところに「カエル」の親子がいました。子供のカエルが親の云う事を
ちっともきかない‥　親が山に行け‥と云ったら川に行き　川に行け‥と云ったら山に
行くのでした。　ある時、親が重い病気に掛かり　いよいよ死ぬと言う時に親は考えた。
　死んだら山に埋めてもらいたいが　あの子に山に埋めて‥と云えば川に埋めるはずだ。
だから川に埋めて‥と云えば山に埋めてくれるはずだから川に埋めて‥と云って死んだ。

　子供のカエルは親が死んで初めて　今迄　親に逆らってばかりいた事を悔やみました。
　今度ばかりは親の言葉を聞き　云う通りにしよう‥と思い　川原に埋めることにした。
　ところが雨が降る度に川の水が増して親の墓が流されそうになり　子ガエルは心配で
雨が降り出しそうになると墓が流れないようにと「ゲロゲロ」と鳴くのです。（昔話より）

　私は次男で菩提寺も宗教も持たない‥もしもの時は子供と孫だけの小さな「家族葬」で
済ませて　生まれ故郷の石狩川にでも散骨してほしい‥と云ったら「はいそうですか」と
子供たちは川にポイ捨てされそう‥だから　昨日から市役所で受付が始めた「合同墓」の
説明を受けるための電話申し込みをした。　内容を聞いて　合同墓に‥と考えている。
　　　　　　（ネットらかイラストをお借りしました）