大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

安倍の文殊さん

2010年01月06日 | 桜井市
家人の手首には,真新しい数珠が光っている。
それは正月の2日,家人が妹とその子たちを連れて「安倍の文殊さん」に初詣に行って貰ったもの。
今,「安倍の文殊さん」では,文殊菩薩像を特別拝観中。
拝観料を払って文殊菩薩像を拝むと,記念に手首につける数珠が貰えるとのこと。
みんなお揃いでつけて帰ってきたんやった。
それを聞いた親父は,「文殊院は昔,浅古にあって んで・・・」と話し出した。
聞いている私と義弟は新年のお酒で???状態。
殆ど記憶が???
後から調べてみたら,「白毫のない文殊菩薩」という昔話を見つけ,親父の話が本当やったことが分かった。
親父,なんでそんな難しいこと,知っとってんやろか?
ゆっくり聞いてみやんとあかんなぁ~

※白毫のない文殊菩薩
昔、青空の広がったのどかな小春日和の日のこと。ある百姓が畑仕事をしていました。
にわかに天気が変わり、空が急に黒い雨雲に覆われたかとみるや、ものすごい雷と地震。
お百姓はなすすべもなく、只地面に這いつくばって震えていました。
すると突然、空のかなたからピカッと、一条の光が「浅古」という地にある石窟の方角に伸びて同時にドカンーと大きな音がしました。
恐る恐るそちらのほうに行ってみると、石窟の中には一寸八分(約5.5cm)の黄金の文殊菩薩像が立っていなさった。
お顔はとてもやさしく、触れてみるとお体の暖かいことは生きた人間のようです。お百姓はたいそう感激して、この像を安倍寺に持って帰り、お寺に預けました。安倍寺ではでは、この文殊さまを祀る御堂を創建して、満願寺(文殊院の前身)と名付けました。
これを聞いた快慶は、この文殊菩薩を深く信仰し、自らも七mの文殊菩薩像を作りました。
そして石窟から出現した黄金の文殊菩薩を白毫のかわりに、その眉間に埋め込んだのです。
安倍の文殊さまに白毫が無いのは、こんな訳です。
快慶の作ったこの文殊菩薩は、白毫の無い知恵の仏様として次第に有名になりました。
今も全国からの沢山のお参り客でにぎわっています。
「写真;安倍文殊院・パンジーで作ったジャンボ絵馬」

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